まるっとまったりまろやかに

ゲームの感想、考察、実況プレイ動画のこと。日記も。

実況プレイ活動の見直し・対策と実践

manmaru.hatenablog.jp

動画投稿が趣味の男は、なぜ年間35日しか休まなかったのか?今日はその文章の続きだ。

ここまで性格の問題構造の問題を書いてきた。休まないから休めない、休めないから休まない。大小様々な問題が絡み合い、大きな縄となって、気付かないうちに自分を縛り上げていた。

今回は、じゃあどうやってその問題を解決しようとしたか?実際に効果があったのか?それを書いていく。結論としては、効果があった。

 

動画編集や動画投稿を「活動」と呼ぶことにした

定義づけは大切だ。言葉一つ変わるだけで印象が違う。例えば「一日の行動スケジュール」というと私は嫌だが、「今日のしおり」と言われるだけでハードルが下がる。

自分の一連の行動を、今までは「趣味」と呼んでいた。

しかし趣味だと「ただの趣味なんだから休まなくていい」「趣味なんだから気軽に考えればいい」という考えが悪い方向に働き、それが休養を阻害していた。

では仕事と呼ぶべきか、というとまた違う。

確かに仕事には休養が必要だが、責任も伴う。どんな仕事でもだ。私のコレはそんなに大それたものでもないし、どうせその責任とやらに潰されて、必死に動画投稿するようになるのがオチである。

仕事と趣味の間のような言葉とは何か考えた時、クラブ活動が頭に浮かんだ。

部活やスポーツ少年団ほど固くなく、かといって近所の公園に集まってテキトーに楽しむほど緩くない。そういうイメージの中で過ごしていたい。これだ。

しかし創作活動というのは憚られる。なにせ私は「他人の褌で相撲を取っている」だけだから。(この考えだけは死んでも治らない。)

なのでただの「活動」と呼ぶことにした。活動には休憩も必要だし、活動には決まりきった期日もない。いいぞ!私が実況プレイ動画を投稿するのは、活動だ。

これが決まったのが正直一番大きい。他のアレコレがスムーズに決められた。

 

休憩時は横になる

作業の途中で休憩しようとするが、目の前にPCがあるとどうしてもそれを進めてしまう。

この問題を解決するため、休憩時にはPCを閉じるだけにした。しかしどうしても気になって開いてしまうので、自分からPCと距離を取ることにした。

休憩時間になったら、リビングの隣の寝室に行く。横になってゲームをしたり、スマホをいじったり、本を読んだり。スマホでブログを書いたりもする。

これもかなり効果があった。たかが1部屋だが、景色が変わるとリフレッシュされるし、本を読むのは楽しい。休憩らしい休憩が出来た。

ただし私はぐーたら人間なので、一度休むとずーっと休んでしまい、作業に使える時間が短くなってしまった。友人は「今まで休んでなかったんだから最初はそれくらいでいい、休みの日に休まないのはおかしい」と言っていた。そうかな。

 

作業の時間を測る

これは前回にも書いたが、自分がどれだけ作業に時間がかかるかを測定した。

今までは、趣味なのでのんびりやってそのうち終わればOK!と思っていた。しかし活動に変わったので、そこらへんしっかりやる意識が芽生えた。

測った結果、動画編集にはかなりの時間がかかることを知った。自分が思っていたよりもずっと。「そのうち終われば」ではいつまで経っても終わらないことが分かった。

趣味と捉えてテキトーにやっていたせいで、無駄に肩と腰を痛めていたわけだ。その時間に体を休めたり鍛えたり賢くなれたのに…私というやつは……

しかし、意識と行動のズレをチェックすることに繋がった。

 

一日のスケジュールを立てる

動画ひとつ作るのにかかる時間は分かった。

そこから1週間のうちに必要な作業時間を計算した。その時間を今度は各曜日に分配すれば、自由な時間も作れるのではないか?と思った。

なので、曜日ごとのスケジュールを立てて、それに従って行動することにした。休憩は何時から何時まで、作業はこの時間とこの時、お昼はこの時食べて…と。

この作戦は失敗に終わった。

休みの日に決まりきったスケジュールをこなせる程の胆力が私にはなく、またスケジュールに縛られると過度にストレスを感じてしまった。

そりゃそうだ、仕事のスケジュールもあるんだから、2重の時間に縛られるのはイヤだよな。スケジュール通りに休憩するって、それはもう半分休憩じゃない。心が解放されてない。

 

一日の作業時間だけ決める

合計の作業時間を各曜日に分配するけど「いつ作業しても良い」ことにした。起きてすぐに作業を始めてもいいし、寝る前でもいい。

こっちの方法が自分には合っていたようだ。

その日の気分で開始と終了の時間が決められる。作業をし始めれば勝手に集中するので、開始時間は設けないほうがストレスなく活動できることが分かった。

一日の作業時間を終えたら、その日の作業は終了。やりかけていてもその日は「やらなくていい」。なぜなら明日やれば間に合うから。

この「やらなくても間に合う」という安心感が自分を休ませてくれた。

 

タイトル数を減らす

今までは実況したいソフトの思いのままに沢山手を出していたが、今後は実況するソフトのタイトル数を絞ることにした。

具体的に言うと、ニコニコではポケモンだけ、youtubeでは何か1作品だけという、2作品だけ実況することにした。(今後の話)

タイトルが減るとその分、考える事象が減る。その分脳みそと心に余裕が生まれる。

深く考えることが出来るようになり、実況プレイ動画として良いものを作れる…気がする。インプット(実況する作品)が減った分、別のインプット(本など)を入れる余裕も生まれている。

1作品あたりの編集に当てる時間が増えるので、その分1ヶ月辺りの投稿本数が増える。つまり早く完結させられる。

これは「長く見ている視聴者が飽きてしまう」という問題を解決させることにも繋がる。なので「飽きられるかも…」という恐怖から解放され、のびのび過ごせる。

他のシリーズをやりたくなったら、自分に「今の連載を沢山更新すれば良いんだぞ」と言い聞かせている。

 

ネットを見すぎない、SNSを断つ

自分が落ち込んでいる時、落ち込みやすい時にネットを見ないようにした。あの人はすごいな、自分はダメだ…という気持ちが生まれにくくなった。

また、SNSをながら見して余計な時間を使っていることもあるので、活動中はSNS禁止。

そういえば筋トレをする関係で、なかやまきんに君の動画を見ていたら、彼が「他人の良いところと自分のダメな所を比べない」と言っていた。

私の以前の動画と比べて、再生数は落ちているかもしれない…しかし、今の実況のほうが私は面白いと思うので無問題だと思えた。この世で一番面白い実況プレイヤーは私で、二番目は過去の私。

そう思うことで、早く投稿しないと…という焦りは薄くなった。はー良かった。

 

家事とストレッチは休憩じゃない

今まで私は「30分作業→洗濯物を干す→30分作業→米を研ぐ→…」という流れで動いていた。これを友人に伝えたら怒られた。

私としては、気分が切り替わってリフレッシュ出来ていていいなーと思っていたのだが、友人からは「家事は仕事なんだから、仕事の間に仕事してどうする」「家事は休憩に入るわけがない」と言われた。

そ、そのとおりだ…目からウロコだった。

他人に対して「家事と休んでんのは一緒」と思って生きてはいなかった。むしろ逆で、家事ちゃんとこなせるなんてすごいぜ!と思っている。

しかし自分のこととなると話は別なのだった。どおりで休みの日にヘトヘトになるわけだ。起きてから寝るまでノー休憩だったんだから。

話し合いの結果、家事をしたら休憩を取る。作業の後すぐに家事をしない。短い時間でも休憩を取ることにした。

また、ストレッチも休憩にいれないことにした。3分体をほぐした所で体力は回復しないから、それとは別に休憩を取れということだ。仰る通り。

 

昼ごはんは休憩じゃない

これも友人から言われた。私は作業しながら昼飯を済ませるのだが、そのひと時を休憩に加算していた。それを伝えたらまた怒られた。

「百歩譲ってご飯を食べることが休憩になるとして、食べてる間に作業してるんだから、それ休憩じゃないぞ」と。

「本来昼休憩というのは、ご飯を食べるための時間ではなくて、休憩するための時間なんだから、ご飯を食べた後に、別で休憩時間を設けなければいけない」と。

ぐうの音も出ない。平伏。

そういえば……昔勤めていた職場で、ことごとく作業が遅いと怒られていた。そのため残業をしたり昼休憩を短くして作業にあたっていたのだった。

しかし今の職場ではそんなことを言われた覚えがない、ということを思い出した。

なるほど、職場によるのだな。自分が下等生物で[自主規制]だから休憩なんぞ取ってはいけないと思っていた。本気で。

その経験があるから昼休憩を取らないようになってしまったんだな…なるほど。でも昼休憩は取って良い。そうだ、取っていいぞ!よかったな!!

 

散歩や筋トレをする

これもすごい効果があった。良い気分転換になるし、帰ったらアレをやりたい!と思えるようになった。「やらないと」ではなく「やりたい」だ。この変化は大きい。

椅子にずっと座っていると健康に悪いそうなので、これからも散歩はする。散歩したらまた数分休憩をとり、そこから作業再開。

筋トレを始めたことで、少しだが疲れにくくなった気がするし、肩や腰の痛みも和らいだ。気がする程度で充分だ。ありがとう、きんにくんさん。

 

作業中にして良いこと・ダメなことを決めた

サムネ制作、文章の執筆、据え置き機のゲーム、小説やマンガを読むなど。これらを別の作業と並行してやらないことにした。集中できなくなるので。SNSもダメ。

並行して進めても良さそうなのは、携帯機のゲーム、学習用の本を読む、小さなメモを取るなど。集中力が必要ない・集中できないものならOKにした。

もしも確認中に別の作業がしたくなったら、今の作業を中断してからにする。そういう風に決めた。

実践した結果、中々良い。それぞれのタスクに対してまっすぐ取り組める。効率が上がった。やはり私はシングルタスクに向いているようだ。

あとはそれぞれの作業が、やらなければいけない面倒くさいものから、楽しい趣味に変わった。いや元々楽しかったんだけどね?より楽しく出来るようになった。

もっとこうしようというアイデアが生まれやすくもなった。脳の空き容量が減ったからかも。

でもまだ、確認作業を中断せずにサムネを作ったりすることはある。まだ慣れてないな。

意識してシングルタスクを行うようにしたので、タスクを完了した満足感が小さく積み重なっていくのが気持ちいい。

お試しで、作業と並行してムーミンの本を読んだらめちゃくちゃ面白くて、全然作業に集中出来なかったこともある。一概に本だったら何でも良いとは言えないようだ。

 

進捗を手帳に書く

自分の活動における作業を、全て手帳に書くようにした。やらないといけないこと・やりとげたこと・次回やりたいことを、進捗報告も兼ねて。

効果はかなりあった。

頭の中にある問題をいったん手帳に閉まっておける。すると頭の容量が空くので、別のことを考えられる。

タスクの保存のためではなく、目の前の(手帳に記された)問題を解決するのに頭を使える。作業がグンと捗った。

明日の活動予定を書き込むことで、その日はこれ以上作業のことを考えずに済み、頭が休まった。明日の活動がより楽しみになった。

また、その日に完了したタスクも書くことで満足感が得られ、自己肯定感が高まった。

今までは「書くこと自体が一つの作業なので、そんな事する暇があったら別の作業を一つ終わらせたほうが良いのではないか」と思っていた。

今もそう思っているので、数分で終わるようなものは書いていない。書く時も時間をかけずに。

 

 

終わりに、休憩して何か変わったか

こんなところか。

後から読んでも思うけど、特に変わったことはしてない。しかし、こういうことも思いつかないほど、自分は日々、切羽詰まっていたんだなと思う。

自分としては、のんびりストレスなく過ごしていたつもりだったのだけど。外側から見ないと分からないものだな。

今は割と休憩できている…と思う。休みの日に休みらしく休憩している。このブログを書くのは趣味なので休憩ではない。書いたら休憩するぞ。

休憩を取ることで、頭もハッキリするし次の活動への意欲ももりもり湧いてくる。締め切りに追われ視野が狭くなっていたが、おかげで他の楽しみも見つけられた。

休憩をとったことで、一週間の作業にあてられる時間は減ったが、この先長く活動するためには必要なので、長い目で見ると時間が増えたと言える。休憩最高だな。知らなかった。

 

これを書いていて思ったが、もうすぐ実況活動11周年になろうとしているのか。早いものだ。10周年記念動画の制作に追われてたのが、先月のことのようだ。

これから先20年、30年とこの活動を続けたい。なぜなら楽しいから。

実はこれを書き終えた後も、自分に休憩は必要ないのではないか?楽しかったら多少体を壊しても良いのでは?と思うことがある。

そう思う時は大体が、落ち込んでいる時だったり自己肯定感が低くなっていたり、ネットを見すぎているときだったりする…ということも分かっている。

心の余裕がないから焦って先に進もうとするようだ。

実践したことの半分以上が、結果として自己肯定感の向上に繋がっている。どうやら私は、自分の活動を自虐的に、否定的に捉えて生き続けていたように思う。

あまりにも自信がなく、おどおどしながら前に進んでいたようだ。

今回実践したことで、自分の活動を認めることに繋がった。自分と一緒に、のんびりやっていきたくなった。

来年も、今年以上にのんびりと。ではまた。

 

追記

もちろん今見てくれている人には感謝しかない。ありがとう。

休憩を取ることで心の余裕が出来た。そこで「自分はどんな人に見てもらいたいか」「自分はどんな動画が好きか」など、活動の方針などについても色々考えられるようになった。

それで思ったのは「すでに、見てもらいたい人に見てもらえてるな」ということだった。私は自分の実況が好きなのだが、多くの人間には響かないことも分かっている。

そんな中で、趣味が合う?人間にもう見てもらえているのだから、焦る必要はないなとも思った。とはいえやはり、定期的な投稿もしていきたいし、初めて見に来た人でも楽しめるような動画作りを目指したいと思った。

ではまた、動画で。