まるっとまったりまろやかに

ゲームの感想、考察、実況プレイ動画のこと。日記も。

アローラの虫ポケの待遇とシナリオ攻略についての面

知らない虫ポケ好きからいきなり連絡が来た。そのことでアレコレ考えた。

ポケモンUSUMのレディアンについてどう思いますか

知らないアカウントからこんなDMが来た。お前は誰だ。アローラ。

フォロー数1と始めた時期が最近…捨て垢の可能性たけーな?!

DMを誰からも受け取る設定にしてた…これはめんどくさい奴かもしれない…と思いつつ、少しやり取りした。

どうやら送ってきた奴は私と同じく虫ポケが好きなようだった。こういう所が好きで、こういう所がイヤだと。

そのイヤな点は、全体通して虫ポケが不遇な扱いを受けているということだ。

今は剣盾で対戦もある程度やるらしい。しかし、虫ポケを連れている人に殆ど出会わない、強い人は虫ポケを使わない等、虫ポケの弱さをなんとかして欲しいというゲーフリへの熱い思いを私にぶつけてきた。

でもネタバレを避けてくれたのはありがとう……本当にありがとう……

知らね~~~!!!捨て垢作ってまでやることか~~~~~~~~!??!?!?!

とは思ったが、頷ける点もいくつかある。とにもかくにも虫ポケは様々な点において扱いにくいなと思う。

第5世代で大幅強化されたと曰う人間もいるが、それは幻想だ。ウルガモスの舞う姿が網膜に焼き付いた人間のな。

ポケモンに限らず、ゲームのキャラクターを弱いと判定するのは意外に難しい。

どのキャラにもいいところは1個くらいは見つかる。個性が光るやつもいる。

しかし、その個性が殆どの相手に対して通用しない奴もいる。アゲハントあたりがそれにあたる。

また、個性はあるが他のポケモンと似ていて、あちらの方が輝きが強い場合もある。レディアンバタフリーみたいな存在だな。そういうのが虫ポケには多い。

弱くても活躍する場があればいいと思う。ただ私としては「活躍する場を選ばない」「自分の個性が大勢の相手に通用する」ことが強さの証だと思っているので、そういう点で言えば虫ポケは強くない、と言わざるをえない。

そもそも、虫タイプが絶対有利に戦えるのが草タイプのみで、その草には他のタイプで十分通用する時点でヤバい。

虫タイプであるからという理由で虫タイプを選ぶ戦術的?理由が無い。

 

まとめよう。虫ポケの中には個性が弱かったり霞んでる奴がいる。時々勝てるが時々しか勝てないので虫ポケは弱い、よって虫ポケは不遇。はい終わり。

とは、私は思わない。

USUMに登場する虫ポケは、皆そこそこの良待遇を受けていると思う。何匹かを例に挙げて書いていく。

もちろん私が普段実況しているシナリオ攻略においての話だ。対戦は知らん。

そろそろここいらで、そのDMを晒そうかなとも思ったがやめた。何の意味もない。

 

レディアン

まずはDMでも怒りをぶつけられた意見を貰ったレディバについて。技から見ていく。

必中特殊技のスピードスターを Lv.8 で覚えられる。これは序盤ではレディバしか覚えられない。

ハラの大試練まで沢山バトルすることになるが、多くのポケモンが「すなかけ」をしてくる。これが非常に面倒くさい。

必中技は冒険の頼りになるぞ。また威力60のノーマル特殊技というのも序盤では貴重だし、一つあると便利だ。

レディバといえば壁貼り。光の壁、リフレクター、しんぴのまもり という3つの壁をLv.12 で全て覚えられる。これは全ポケモンの中でも相当に早い。

マーイーカはもっと早くLv.4でリフレクターを覚えられるが、他の壁は貼れないのだ。序盤の壁役としては申し分ない。

途中でわざマシン「はねやすめ」を貰えるが、これは壁を貼ることが出来るポケモンでは中々に珍しい個性だ。虫単体になるメリットも見逃せない。

まとわりつくと組み合わせれば、序盤のポケモンとしては他に真似できない戦い方が出来る。

実は、メレメレ島に出現するポケモンで、レディバよりも早く進化するポケモンはいる。ケーシィとか何気に早い。マネネもうまく行けば15で進化だ。

但しケーシィは育てにくい、マネネは技を覚えないと進化しないので、レディバの素直さは初見プレイヤーにとってはありがたいのではないか。

そして何より、このレディバレディアンが1番道路で登場してくれる!その点が一番優遇されてるな~と感じるポイントだ。

なぜそう思うか?実はレディアンはそんなに強くないからだ。

 

2つ目の島のカンタイシティに着くと、リフレクターや光の壁が売られている。値は張るが、レディアンよりも好みのポケモンに壁貼りを頼むことが出来るようになる。

もし買えなくても、Lv.22でバリヤードがどっちも覚えてくれる(はず)。

タマゴから孵ったイーブイをエーフィにすれば、足は速くて火力が高く、その上特防もかなり高いポケモンとして壁貼りを任せても良い。

ここまで来たら、レディアンのリストラを考えてしまうかもしれない。

私はそれでも構わないと思う。そんなに強くないから。特性は地味だし攻撃技は貧相。種族値も400以下なので厳しい。だから別のポケモンを連れていけばいい。

ポケモンは対戦ゲームとしての側面もあるが、RPGとしての側面も、キャラゲーとしての側面もちろんある。

そんな中で、最序盤に登場することでレディバレディアンの強みをいかんなく発揮させられる。適切な場所に、適切なタイミングで登場させてもらえる。活躍する場がある。

これは、しっかりとした待遇を受けていると言ってもいいではないだろうか。

マザー2でいいバットがスカラビで売られてても誰も買わないだろう。アレは序盤で手に入るから強くて頼りになる。

最後までいいバットを振り回すのか、それはプレイヤーの判断だ。そこで「いいバットでラスボスは倒しにくいから威力を上げろ」とはならないだろう。

ポケットモンスターというゲームを引き立てつつ、レディバの面目も経つ。高待遇ではないか。

今までありがとうレディアン、これからよろしくエーフィ!で良いだろう。

少なくとも2匹のポケモンと触れ合うことが出来たと考えると、いい経験だと思うし、レディバのおかげでここまで楽ができたと考えたら充分ではないだろうか。

 

それに先程も書いたが、まとわりつく/壁2つ/羽休めでの戦い方は、やはり他のポケモンにはあまり真似できないものでもある。そのまま使い続けても不満は感じないはずだ。

ちなみに、レディバに会える1番道路では、夜はなんとイトマルにも会える。

金銀のバージョン違い虫ポケモンたちにこんな最序盤で出会えるなんて嬉しくないか?こういう楽しさもしっかり用意されているんだ。

 

 

バタフリー

キャタピーも最序盤で登場する。特筆すべきはその進化の早さ。Lv.10で2段進化まで駆け上がる。その時点の特攻・特防・素早さは魅力的だ。

また、レベルが上がるとねんりき・かぜおこしを覚える。どちらもバタフリーの特攻と噛み合うし、タイプ一致かぜおこしは特に強力。それが出来る飛行ポケモン序盤では存在しない。

補助技も豊富。キャタピーの時点で覚えられる糸を吐くは素早さ2段階低下。ヌシ戦でも有効だ。

なんといっても特性複眼から放たれる粉技よ!捕獲にも役立つしバトルでも猛威を振るう。羽休めで回復しながら眠らせるのは害悪と言っても良い。

またバタフリーは通常特性が複眼だけなので、狙って捕まえる必要がないのも初心者に優しい。

これはレディアンの時にも言えることだが、虫飛行は弱点が多い。特に岩技は4倍だ。

しかし、序盤は岩技を撃ってくる相手とあまり遭遇しないこともあり、意外と楽に進める。

特にハラの大試練では格闘技を0.25倍に出来る。マケンカニはおいうちを撃つことしかできないぞ!

そんなバタフリーも、2番目の島辺りから少しずーつ能力不足を感じると思う。やはり初代からいる序盤虫ポケ、種族値不足は否めない。

タイプ一致技はしばらく風おこしのみ、後で覚える銀色の風もPPが5なのでシナリオ攻略向きではない。

必中眠り技もせせらぎの丘辺りから珍しくなくなってくるからな…

だから、最序盤で出てくるのだ。最序盤だからこそ蝶の原始は光り輝く。バタフリーがせせらぎの丘付近で出てきても、普通の人は見向きもしないだろうからな。

バタフリーは蝶の舞を覚えられる。必中眠り技からの蝶の舞なんて、私がシナリオ攻略中には絶対にできない。強すぎるから。

なので後半まで育ててもきっと良いことがある、そんなポケモンだと思う。

ちなみにアブリーとバタフリーは蜜や花粉を奪い合う仲らしい。新世代の虫ポケのバーターとしての側面もあるかもしれない。

アブリーと共にアローラの生態系に彩りを加えてくれている点も嬉しい。

 

 

フォレトス

進化前のクヌギダマは3番目の島で登場するので、加入としては遅い。しかしこの子はこのタイミングで出てくることに意義があると感じる。

その前に少し、フォレトスのことを書こう。

Lv.31でフォレトスに進化する。そして出現した時のクヌギダマのレベルは大体28。少しレベルを上げるだけで、炎以外に弱点のない虫鋼ポケモンになる。

その先ではマーマネの試練が待っているが…トゲデマル達の攻撃を、全て等倍以下に抑えることが出来る。

こうそくスピンでステロを除去出来る。物防が高いので数発の攻撃なら耐えられる。

加入時には既に炎の試練が終わっている点も良い。その後の道路でコータスにはぶつかってしまうが…

ただフォレトス自体は物攻がまぁまぁあるし、わざマシンで岩石封じや地ならしを覚えられるのもポイントが高い。頑丈持ちだし。

 

私は以前、わざわざクヌギダマをタマゴから孵して育てた。別に厳選とかそういうのではない。興味があったからやった。

【第96.5話】ポケモンUS虫贔屓実況【レベル上げとコメントU返答回】 - ニコニコ動画

1番道路に戻り、そこでクヌギダマとマンツーマンでレベルを上げていった…

「もしクヌギダマが最序盤で登場していた場合、彼は活躍出来ていただろうか?」

彼とのレベル上げは、その疑問への答えを導くことに繋がった。

私なりの答えとしては「無理」だ。

よほどの物好きでもない限り、めんどくさくてクヌギダマは育てない。

 

金銀時代ならともかく、今はポケモンの種類がグッと増え、シナリオ攻略とは言えど様々な相手とバトルする機会が増えた。

そんな中で、Lv.31まで虫単体の進化前ポケモンが冒険するのは厳しい。

楽なのはせいぜい一番道路まで。そこから輪をかけて辛くなってくる。

彼以外にも進化が遅いポケモンは山ほどいるが、タイプが優れていたり覚える技が強力なことが多い。

1つ目の島で見つかるタツベイベトベター、コイルなどがいい例だ。彼らの場合は途中で手に入る しんかのきせき を持たせることで更なる活躍が見込める。

しかしクヌギダマ、悲しいかな虫単体だ。持たせても辛い。

上で少し書いたが、虫タイプは「相手にタイプ一致効果抜群の攻撃を与えられ、かつ相手からの一致技を半減できる」ような相手が非常に少ない。草単体のカリキリアママイコくらいしかいない。

耐性を生かしてシェードジャングルのナゲツケサルを倒そうとしたが、岩砕きを連発されるだけで負けた。こっちに弱点をつける技が無いからな。

クヌギダマは虫喰いが唯一のタイプ一致技だが、野生のアローラッタを確実に倒せるほどの物攻はない。仲間を呼ばれると鈍足なので逃げることも出来ない。

サブウェポンとして岩技、地面技を覚えるがそれが通用するのも最初だけだ。

周りが続々と進化していく中、ケララッパを岩石封じで倒し切ることはできない。

特性は強力だが、それが発動したからといって、確実に相手を倒せるか?無理だった。

岩石封じ→頑丈発動→次のターン先攻でZ技…と進めるのが理想だが、鈍足が原因で次のターンも後攻になってしまう。

よって、結局「Zじばく」「Zしぜんのめぐみ」の不一致技をぶっ放すのが一番手軽だと分かる(それでも倒しきれないこともある)が…普通の人がわざわざクヌギダマにZ枠を割いてまで育てたがるだろうか?

そう。シナリオ攻略で連れて行きたくなる強みが全くないのだ。

虫喰いならアゴジムシも覚えるし、クヌギダマが進化する前にデンヂムシオニシズクモなども加入する。

補助技も覚えないクヌギダマをいつ連れて行って、いつ活躍させられる?Zじばくからのじばくで大ダメージを与えるのなら、彼の経験値はどうやって貯める?手間だ。

ゲーフリ側の調整として単純に種族値を見直したり、技を追加させることもできただろう。

しかし他とのバランスもあるし、技を追加させられるほどクヌギダマは器用でもない(腕も足も羽根もないからな)

だからこそ、なのだ。

だからこそ、あと少しレベルを上げれば進化するようなタイミングで登場させられているのだと思う。

クヌギダマとして、フォレトスとしてのメンツを保ち、プレイヤーに新たな楽しさを与える、そんな絶好のタイミングを渡された彼らを、不遇だと言えるか?私は言わない。

 

終わりに

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ここまでで出会えた全てのむしポケモンについて書ききりたいが、ここまでにする。

あまりそれらのポケモンのデメリットや、メリットの影にあるデメリットは書かないようにした。そういうことは既に他の人間がやっているだろうから。

こう見てみると、シナリオ攻略中に登場するポケモンの、選出がとても上手いなと感じるのだ。虫ポケのことばかり話してしまったが、他もそうだ。

それ以外でも、Z技はどのポケモンでも撃つことが出来るし、ロトポンを使えばイベント戦でもグッと楽になる(らしい)。自分の好きなポケモンを活躍させる機会は、実は結構多いのだ。

そういった部分を見て楽しむのも、またひとつのポケモンの楽しみ方かもしれない。ま、実況中にはそんなこと考える暇なんて無いんだけど。

 

強いポケモン弱いポケモン、そんなの人の勝手。だそうだ。

ポケモンには確かに対戦するキャラとしての側面はあるが、それは一面に過ぎない。

もちろん私から見たポケモンもまた、一面であろう。そんなものだろうよ。

私から見たら、序盤から登場しないドラゴンポケモンは不遇だと思うし、ダブルでよく使われる技だってシナリオでは殆ど使われないから不遇だとも思う。

でも実際はそんなことないだろう?そんなものだよ。

不遇だから改善が必要だというのは、もしかしたら自分の周りにある狭い世界だけでの話かもしれない。もちろん逆もある。

だから一度立ち止まり、別の面から見てやると良いと思う。そうすると知らない奴に初手クソ長DMなんて送らずに済む。

なにより、別の面を知ることは結構楽しい。

もっとも、無理やり知らない世界を押し付けられるのなんて、まっぴらゴメンだ。もう一度言っておくぞ、まっぴら御免だ。分かったな。

でも、そうやってDMをくれたから、こういう記事を書く機会を得た。ありがとう。

自分の世界を大切にしつつ、少しだけ他の世界を覗くことが出来ればいいよなと思うのだ。

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