この日の天気は曇り時々雨。差したり閉じたりが面倒だったので、普通の傘を持って出かけた。
前回のブログには、折りたたまないタイプの日傘を悩んでいると書いた。そんなもの悩まずにすぐに買えば良いのだが、それを買ったら今使っている傘がいらなくなってしまう。それはなんだか寂しいので、悩んでいる。
今の傘は、確か会社で捨てられそうな所を貰ったんだったかな。その日の仕事が終わって会社を出る直前、雨がザーザー降ってきた。傘を持ってこなかった私は、給湯室の片隅にまとめられていた「忘れられもうすぐ捨てられる傘たち」の中から一本拝借して、それを差して帰ったんだ。
その傘はどこか不思議で、でも他の傘と比べてもどこが違うのかが分からない。そんな傘が気になったので、手にとったのだった。家に帰って傘を畳む時に気がついた。傘の先っぽにマークが書いてあるし、傘の骨の部分が金属ではなかったのだ。
調べるとこの傘には、制作会社の色々な思いが込められているようだった。そうとは知らず、一番ピンときたというだけの理由でこの傘を持ってきたオイラは、なかなかにラッキーボーイかもしれない。
次の日にこの傘を会社に持っていって事務さんと話し、自分のものとした。それから……1年くらいか。この傘を使い続けているが、今のところ困ったことはない。傘の先っぽが平たいので危なくないし、骨の部分がサビないので綺麗なままだし、傘の表面にエンボス加工がされており濡れたまま畳んでもくっつきにくい。ゴミとして出会った傘だが、随分気に入った。壊れても部品を交換できるそうだ。
雨が降った次の日、骨が折れ無惨に捨てられている傘を見ると、傘もかわいそうだし、それを差していたであろう人のこともかわいそうになる。嫌だよなぁ傘が壊れるのって。
私の手が塞がっておらず、かつもうすぐ家に着くという状況でのみなのだが、私はそんな道端に捨ててある傘を、家に持って帰る。そして分解して、次のゴミの日に出している。その方が、傘も浮かばれるんじゃないかと思って。なお横浜市では、傘を分解して出せば金属ゴミとして無料で出して良いということになっている。
傘の話が長くなった。今日は友人と「有名なチェーン店のナポリタンを食べてみよう」と決めていた。そのために集まったのだ。しかし集合時間が昼飯には少し早かったので、それぞれが欲しいものを買うためにアチコチ歩き回った。
私は仕事用のズボンを1着買った。ユニクロの、スッキリとした形のもの。私は短足なので、くるぶし丈のズボンと表記されているのにも関わらず、脚の長さがピッタリであった。ラッキーだ。
今までのズボンは履き心地も良かったのだが、仕事から帰る頃にはなぜか脚が痒くなってしまっていた。綿や化繊など生地の種類の問題かと思ったのだが、調べてみると、少しゆったりと肌に触れている状態のほうが、痒くなりにくいことが分かった。
他にも生地の織り方や加工、柔軟剤などの問題もあるそうで、肌の痒みと衣服の問題は奥が深い。とりあえず密着していると痒くなるのかもしれないので、ゆとりのある新しいズボンを買ったのだった。まだ使えるのに捨ててしまうのは勿体ないので、今度ブックオフに持っていって引き取ってもらう。
先程の傘の話と少し繋がるんだが、金や土地に僅かばかり余裕が出たとしても、私はポンポンと物を買えない。その理由は幾つかあるけれど「買うということは未来のゴミを一つ増やすことでもある」とも思っているから、かもしれない。物を手に入れることへの覚悟というか責任というか、それが関係しているのかも。
そういう責任感が私よりもっともっと強い人は、ハナからユニクロで衣服を買わないかもしれないな。傘もささないかも。
暇なので本屋もぶらぶらした。絵本コーナーにあった本をペラペラとめくり、なんか驕ってるなぁこの作者と思いながら、ナポリタンの店に向かった。時々そういう絵本に出くわすと、少しブルーな気持ちになる。新書でも単行本でもなく、絵本で出会うと落ち込む。
うさを晴らすかのように、店でナポリタンを注文した。友人はオムレツとハンバーグが上に乗ってるナポリタンの小、私はノーマルなナポリタンの並。テーブルに置かれた料理を見比べると、明らかに小の方のボリュームが多い。これがトッピングの力かと二人で慄いた。
ナポリタンには油がしっかりと使われて作られており、その上鉄板で提供されたので、熱々。ナポリタンの小さな山を掘削するようにガツガツと食べた。食べ終わり、私は大盛りでも全然大丈夫だなと思ったが、向かいの友人の方はというと、白目をむいて寝かけていた。
食べ物にはそれぞれ好みの温度がある。冷やし中華がぬるいのはイヤだが、買ったおにぎりは冷たいほうがいい。確かジェノベーゼのパスタは少しぬるいくらいが美味しいとシェフが言っていたが、私はピンとこない。というかジェノベーゼではなくバジリコのようなものが好きだからな。ともあれ、ナポリタンはアッツアツが好きだということが分かった。
本も眺めたしズボンも買ったし、うまいものも食べたので満足。ダラダラせずにさっさと帰った。晩ご飯は貰い物のタラコでパスタを作って食べた。麺料理は何度食べても飽きないが、脂っこいものは昔から飽きやすい。バターは控えめにした。

