まるっとまったりまろやかに

ゲームの感想、考察、実況プレイ動画のこと。日記も。

日焼け止めを買いに行った日の日記

 朝になるとエアコンを止め、夜になるとエアコンを付け出す時期。

 昔、エアコンはこまめにオンオフするよりも常時稼働させとくほうが電気代が安いと聞いたけれど、最近では何時間使うなら点けっぱの方がいいとか、色々話が出てるよな。難しい。電気代が高くなるだろうから心配だ。と書いてから、キッチンの電気が点けっぱなしなのに気が付いた。今バチバチと消してきたぞ。

 

 4月になったことで花もどんどん咲いており、とてもいい。ハナニラタンポポシバザクラも綺麗だし、ユキヤナギもあちこちでしゃわしゃわと揺れていた。だが今年は近所の人んちにある、ミモザの開花を見れずじまいだったな。可愛い花だよな。あれって花が散るとサヤエンドウみたいな種が出来るんだけど、その種を貰えないものかと毎年思っている。まさか木からむしり取るわけにもいかないし、地面に落ちていても拾ったらよくないよなぁ、じゃあ風に飛ばされて10mくらい離れたところなら拾って持って帰ってもいいのかなぁ、とか邪なことを考えていると1年が過ぎていく。

 そろそろ日焼け止めが必要になってくるなと思い、引き出しから持ち出したのだが、それが随分軽くなったことに気がついた。この量では夏は越せまいよ。友人と会ったついでに、新しい日焼け止めを買いに行った。

 ドラッグストアを2軒回ったが、自分が使っている日焼け止めが無い。自分は肌に負担がかかりにくいSPF35のものを使っているのだが、あっちもこっちも50以上のものばかり。テスターをアレコレ試すのだが、どうしても手が痒くなってしまう。つけ心地は良いのに。僅かに並ぶ35の日焼け止めは使い勝手が悪かったり高価だ。くまさんの形はかわいいが。

 今年の日焼け止めは、綺麗な肌に見せるために色を混ぜたり白くさせたりするものが多い。去年もその流れはあったが、今年はより多くなった印象だ。皆焼きたくないのか?そりゃそうか、だから日焼け止めを塗るんだもんな。塗っても取れるときは取れるだろうから、弱いものをこまめに塗るくらいで良いと思うのだが、面倒くさがりなのかもしれない。あと化粧してるとまた違うだろうしな。

 3軒目に入った店は、どちらかというと化粧品を多く扱うところで、店員さんがウロウロしている。すぐに声をかけられた。SPFが低いものはどこかと聞いたが「低いのはもう全然なくて50が主流です~その代わり美容成分を入れることで肌のダメージを」などと言っていた。ケチャップを水で薄めてもケチャップの色は着くだろうに、何を言っているんだろう。

 「今はこれが人気で雑誌にも」と仰っていたそれを、私……ではなく友人に勧めた。ついて来てくれた友人は女性であったのだ。私がポカンとしていたら「男性の方にもオススメですよ~」と塗られた。塗ると手の甲に薄い桃色が纏わりついた。「美容液でトーンアップなのできれいな肌になりますし、ウォータープルーフでナントカのカントカなんですよ(長くて忘れてしまった)」と勧めて下さったが、嫌な気持ちになったので店を出た。

 数分後、手の甲が痒くなってきた。エスカレーターの上で手を擦り、トイレまで駆け込み、備え付けの石鹸でゴシゴシと洗い流した。私の地黒の肌が出てきてホッとした。

 美白したけりゃするといいし、肌の色を変える自由だってあっていいと思うが、人間それぞれが持つ地肌の色はこうでなければダメだ、というのはちょっと変だ。世の人間全てが、それぞれの理想を求めて化粧なりスキンケアをするものだろうけど、その理想を一緒くたにするのは、面白みがない。野に咲く花にも色が暗いもの薄いものがあり、それを楽しむ者もいる。私は花屋の花ではない、そこらへんの草花のつもりだ。

 結局この日は日焼け止めを買えず、クレープを食べて終わりになった。でも無印で乳液を2種類買えたのでよし!スキンケア用品を選ぶのはとても楽しい。自分の肌とにらめっこしながら、あーでもないこーでもないと、自分なりのデッキを組んでいくのが良い。もっとも強いデッキというのが存在せず、自分の肌や生活習慣・環境に合わせて選んでいくのも個性が出て面白いし、なによりそのケア用品たちのデザインがあれもこれも素敵だからたまらない。

 化粧をする楽しみが性別年齢問わず提供される世の中になりつつある。もうなってるか。今から生まれて育っていく人間は、化粧を当たり前の趣味と捉えて生きるのだろうよ。私はそうではない。古い人間なので、男性が化粧をするのはちょっと…という世で育ってきた。

 それで良かった。もし化粧品にまで気軽に手を出せていたら、私は間違いなく破産するだろうから。そんなことを考えてAmazonを見ていたら、私が使っている日焼け止めが売られていた。へっへっへ、オイラの主流は35だぜ。

買った乳液と芝桜を見ながらお別れです、さようなら