神奈川県横浜市には中央図書館がある。私はここが好きだ。
ここの図書館は広くて居心地がいい。以前住んでいた富里の図書館も立派な建物だったが、ここもなかなか面白い。
詳しくは上の記事を読めば分かるが、建物が6角形ですごく不思議。それを見るのが毎回なんとなく楽しい。三角形状の螺旋階段を降りていくのも興奮する。エントランスの階段を登りきると、ひょっこり現れる中庭の木々にいつも心癒される。
中に入ると、とにかく広い。天井が高く人との間隔がとれる場所が好きなので、ゆったりした気持ちで本が読める。当たり前だが、本はたくさんあるので飽きることが全くない。タンタンの冒険シリーズなんかうっかり手に取ると時間が溶ける。絵本コーナーにあるのに話の重量感ったらないよな。
この前の盆休みは、朝からいそいそと中央図書館に出かけた。どれくらい滞在したら自分は飽きるのかなーと思い、それを確かめたくて。なんと閉館時間近くまでいられることができた。迷惑になったらいけないと思って混む前にサッと帰ったが、もっと滞在していても良いと思えたな。（閉館時間近くは貸借の人たちで混むのだ）
お腹が減ったら外に飛び出して、どこかでご飯を食べればいいし。横浜市は都会なので、図書館から歩いて数分の距離にご飯屋さんが沢山ある。三幸苑という中華料理屋さんがあって、そこのタンメンが大好きなんだ。いつも突発的に図書館に行くので、三幸苑が休みのことも多いのだけど。
日出町駅で降りて向かう方が近くて便利だが、いつも桜木町駅で降りてから歩いて向かう。駅の近くの大きな建物の中に無印があって、そこが好きなんだ。（コレットマーレという面白い名前の建物だ）
桜木町の無印良品は、フロアが大きくて明るい。そして本がたくさん置いてある。数えたことはないが数百冊はあるのだろうな。コーヒーも100円で買えるので、店内のベンチで本棚を眺めながら休憩できる。この時間がとても好きなんだ！
本に囲まれてくつろぐという点で、図書館と桜木無印は似ていると思う。本を読むのも好きだが、眺めながらのんびりするのも大好きだ。最近はカフェと書店が併設している所も増えているが……購買への誘惑というか、主張が強い場所はメチャ苦手でなー。ごめんな。
桜木無印から私の足で10分歩けば図書館だ。近いようだが坂道なので結構疲れる。今年の夏は特に暑くて、道端で干からびるかと思った。そういえば紙魚という虫がいる。アイツは干からびたりしないのだろうか。紙が好きなアイツは図書館に多くいそうだが、今のところ見たことはない。
別に疲れるのは嫌いではない。坂を登って登って、信号を待って、エントランスの長い階段を登って、そして中庭の木が顔を出す。その時の小さな達成感が、なんとなく好きなんだよな。
図書館のおかげで読書へのハードルがグッと下がった。本当にありがとう。
以前は頑張って本屋に行って、しんどくなりつつ買ってみて、それで面白くないとすんごい落ち込んでいた。自分は他の人よりも、刺激が強いものが苦手みたいでな。だから、ちょっとしたことでその本を読めなくなってしまう。それが凄いストレスで、読書そのものが嫌いになっていた。
でも図書館だと、イヤだなと思ったらすぐに返しに行けば良い。そしてその足で新しい本を1冊借りて帰れば良いのだ。本に出会うのも、別れるのも気軽。改めてありがとう図書館。
主張の強い本屋さんと、入り口に自己啓発本や大人向けの本が沢山置かれてる本屋さんが苦手でな……すごく入りづらい。クラクラしてきて、息苦しくもなる。（ちなみに桜木無印はそういうタイプではない。あくまで無印良品の枠からはみ出てないから居心地がいいのかもしれない）。
図書館にも特設コーナーがあったりするが、売るプロ達が用意しているものとは程遠い。公的っぽさが溢れ出ている。それが本当にありがたいんだ。いつもワクワクして眺めている。
本を借りていると、時々身体に電流が走ったり涙を流したりするほど面白い一冊に出会うことがある。先週も喫茶店でメソメソ泣きながらも読んだ本があって。そういう時は返却してすぐに注文する。手元に置いておきたいから。
ごちゃごちゃした家は嫌だけど、好きな本だけが詰まった本棚を眺めるのって楽しいだろう。好きな本はそこにあるだけで嬉しくなるもんだ。別に読まなくてもカバンに入れといたらテンション上がるしな。
図書館のおかげで、前よりも本屋さんやブックオフに行けるようになったな。リハビリみたいでちょっと面白いな。読み終えたら、いや読めなかったとしても、すぐに近所の図書館に持っていくことにしている。置いときたい本とは別でな。
持っていった本は、図書館の人たちの裁量で、図書館に置かれるかリユースの棚に回されるか決まる。買い取ってもらうわけではないので金銭的には得をしないけど、本を整理できるので大変助かっている。
今も時々、本屋さんで出会ってその日に買い、そして合わないと悔しがる本はある。そういうものも全部図書館に持っていく。
気軽に手放せるから、肩の荷が降りたというか、プレッシャーを感じなくなったんだ。私に合わないだけで、他の人は読むかもしれない！じゃあ誰かに読んでもらえばいいや！って気分でいられるから、少しだけ本屋さんに行きやすくなったのさ。
メルカリに登録しているから、本を売ることもできるっちゃ出来る。しかし……面倒くさい。だって売れなかったら、ずっと家に在庫を抱えることになるだろ？それを気にすると、本を読んだり買ったりする頻度が停滞する。読書への行動全てが鈍る。
だからこれで良いんだ。本は綺麗なものだけ持っていくが、万が一司書さんたちの判断で処分されたとしても、それはそれで良い。とにかく身軽にしていたいから。
最近は紙の本が売れなくなっているそうだ。理由は色々ありすぎて、とても私なんかじゃまとめきれない。でも私が図書館で本を借りているのが理由だったらどうしよう。
大型書店の影響で街の小さい本屋が潰れ、そしてAmazonの影響で今度は大型の書店が潰れている。そのうち図書館もなくなってしまうのかもしれないなぁ。それは嫌だな～～～～うわ～～～～嫌だ！想像したら悲しくなってきたのでもうやめる。
これで三度目だが、ありがとう図書館。明日予約した本を借りに行きます。
本も読むけど実況プレイ動画も投稿してるぞ
niconico：https://www.nicovideo.jp/user/37168119
