まるっとまったりまろやかに

ゲームの感想、考察、実況プレイ動画のこと。日記も。

白と黒と

お疲れ様でした。まるです。
この記事を見ているということは、きっと私の動画に記載されていたURLから見に来てるのかもしれませんね。

ポケモンW2の第二期。無事に最終話を迎えることが出来ました。
やー長かった。ほんとに長かったですね。
まぁ感想の方は、動画内で喋っていることでしょうからね。
第一期からリクエストを頂いていた、W2のテーマについての考察と言いますか、妄想といいますか。
そちらを書いていこうかなと思います。

先に言っておきますが…気分を害してしまったら、申し訳ない。許しておくれ。
あとこれ、超長いから!暇な時にダーッと読んでね!
それと、なんかまとまんなかった!読みにくい文章でごめん!頑張って書いたよ!馬鹿だけど!

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ではテーマを語るその前に。ポケモンBWの話を書きますね。

ポケモンBWを語る上で欠かすことの出来ない人物であり、BWの象徴ともいうべき存在。
それが、中島…もといNですね。

ポケモンの子、王、化け物…色々言われていますが、私の中では、彼は一人のポケモントレーナーだと。
それ以上の肩書は、彼には必要ないでしょうし、彼自身も必要ないと思っているでしょうね。
彼は、ポケモンが好きで好きで、ポケモンのために行動を起こした。
それは、他のトレーナーだって一緒だと思うのです。ポケモンが好きだから、トレーナーとして色んな事をしてると。

そして、Nはこう言っていました。
白と黒。それらをハッキリ分ける必要はないと。
異なる世界を受け入れることで、人も、ポケモンも化学反応を起こすと。
それが彼の真実であり、理想であり、BWのテーマなのだと思います。
象徴である彼が語った言葉が、BWのテーマになっているのだと思うのです。

では。BW2の象徴と呼べる人間って、一体誰でしょう?
悪に人生をねじ曲げられた、シッカなのか?探究心のみで行動を起こしたアクロマなのか?
それともチェレン?ベル?アデク

私は、ゲーチスこそが、BW2の象徴というべき存在なのではないかと思います。
いや、正確には、ゲームフリークが、ゲーチスを象徴にしたかった、とでも言うのでしょうか。


なぜゲーチスが、BW2に登場したのでしょうね?
だって、悪の組織の親玉になれそうな人、たくさんいるじゃないですか。

自分の人生を、大きく捻じ曲げられた男は、怒っていた。
捻じ曲げた者達、悪の組織に。それを守ろうとした、Nに。
そして、それらの活躍のお陰で、ポケモンと向き合うことが出来たと曰い、幸せに暮らしているイッシュの人間たちに。

…なーんてストーリーがあってもいいじゃないですか。あるいは…

彼は科学者としての信念を、探究心のみでの衝動を、大事に抱えていた。
その衝動を吐き出す場所が、ようやく見つかった。彼は、この世界を、自分だけの実験場にしようとした。

…てな感じのがあってもいいわけじゃないですか。BWのテーマに、十分沿った悪の親玉が出来ると思うんですよ。
でも、ゲーフリは、そうしなかったですよね。わざわざ、一度捕まったゲーチスを引っ張り出してきた。
それは何故でしょうか?


Nのため…という理由もあるでしょうね。ゲーチスは絶好の引き立て役ですから。
ゲーチスが悪であればあるほど、Nは輝いて見えますからね。

だってそうじゃないですか。確かに二年前のNの信念は、素晴らしいものだと思います。
しかし、彼の行動は、間違っていたと思います。ポケモンのためとはいえ、二年前の行動は、してはいけないことです。
BWの時に、きっといたと思うんですよ。Nに猜疑心というか、ネガティブな印象を持っていたプレイヤー。 
少なくとも私は、何か腹立つなぁこの人…と思っていました。

それなのに、こんなにもNが愛されている理由は、ゲーチスのお陰ですよね。ゲーチスのせい、でしょうか。
Nがこんな考えを持ったのは、ゲーチスに酷い仕打ちを受けたからだと。
そして、プラズマ団の中にある悪の部分、その本元は、ゲーチスであると。

それがハッキリ分かってから、私を含めプレイヤーはこう思うはずです。
Nが可愛そうじゃないか、Nは頑張っていたんだ、一人きりで、ポケモンのために!
そうか、アイツが悪いんだ、アイツのせいなんだ!アイツは、悪だ!と。

私は、Nが正義ではないと思っています。彼なりの信念を、二年前も、そして今も貫き通していると、それだけです。
だのに彼の信念を、行動を、正義だ光だと思うのは、ゲーチスが悪だから。淀みないほどの。

そしてNもまた、ゲーチスを引き立てていると。Nはゲーチスがいたから、ゲーチスはNがいたから。
こんなにもプレイヤーの心に印象づけられたのではないでしょうか。

だから、シッカではダメなんですよ。アクロマさんでもダメなんです。
同情の余地がないほどの。プレイヤーに迷いを与えないほどの、悪が必要だったのです。
 

おもいでリンク。ありますよね。あれ楽しいですよね。
BWで出てきたジムリーダーさんや、お世話になった方々、そしてNの回想シーンがあってね。
あれがあることで、そのキャラクターに愛着がわきますし、感情移入しやすくなりますよね。

なぜゲーチスにはないのでしょう?おもいでリンクが。
彼は、BWを語る上で無くてはならない人物のはずです。あっても良いじゃないですか。

まぁない人もいましたよね。ベルさんとか。
でも、彼女らの場合は、他の人物が、道中で語ってくれるじゃないですか。 
彼女はこういう人間で、だとか。彼女はこういうことを考えていたんだよ、とかね。

でも、ゲーチスを語る人間は、誰もいないんです。ホドモエにいた女神も、彼の心境を語りませんでした。
あのダークトリニティさえもね。女神たちが語ったのは、行動だけ。彼が何をしたかだけ。
一人くらいいてもいいじゃないですか。いや、一人くらい用意しても、いいじゃないですか。ゲーフリがね。
でも、しなかったと。

すると、プレイヤーは、彼に感情移入出来なくなります。彼に同情出来なくなりますよね。
彼の感情を、自分が見たものでしか判断できない。自分が見た彼の言動は、それは酷いものであると。
すると、女神たちから聞いた、彼の行動を「アイツはこういう奴だから、こうに違いない」と決めつけてしまう。
誰も、彼の心を語っていないのに。彼の全てを、悪として見なしてしまう。


こういうことを、ゲームフリークがしたかったのではないかなと。
ゲーチスを悪の親玉にしたのは。おもいでリンクを用意しなかったのは。より醜い欲望を持たせたのは…
誰がどう見ても、紛うことなき悪を創りあげたかった。そして、悪にプレイヤーを触れさせたかった。


そもそも、BWの時点で、おかしな話だったのです。
誰よりも輝いていたNの目の前で、醜い感情を持ったゲーチスが、周りから非難される。
それって、白黒ハッキリしてませんか?Nにはお咎めがないんですか?黒を黒と決めつけさせようとしていませんか?


ゲーチスを使って、ゲームフリークが語りたかった、BW2のテーマ…いや、問いかけ。
「白黒ハッキリ分ける、そんな必要はない。異なる考えを受け入れ、世界は化学反応を起こす。」
「それは確かに素晴らしいことだ。」
「でも、貴方にそれが出来ますか?」 

「本当に、自分とは相反する考えを持った人間を、受け入れることが出来ますか?」
「Nの考えに賛同した貴方は、『自分が受け入れやすい考えだけを選んで受け入れている』だけじゃないですか?」


これを、プレイヤーに伝えたかったんじゃないかなと。
矛盾していたんですよ。動画のコメントを見る限りだとね。
「Nよく言った!その通りだ!N最高!感動して泣いちゃうよ!」「ゲーチスは醜い!下衆だ!悪だ!」
Nの考えに賛同しながら、白黒ハッキリ分けようとしているんですよね。

決してコメントを批判しているわけではないです。
私だって、上で書いたようなことを、そのまんま思いますもの。むしろもっと酷いことを考えてしまいます。
矛盾してこそ人間だと思いますし。それが当然だと思うんです。 

だからこそ、その当然のことに、ゲームフリークは爪をたてた。
ゲームフリークは、BW2を通して、プレイヤーにテーマをぶつけたわけではないと思うんです。
問いかけた。プレイヤーに、今一度考えて欲しかった。

Nの信念により、イッシュの人々は一度足を止め、考え始めました。
ポケモンと共にいることに対して、真剣に向き合おうとしていましたよね。
それと一緒です。ゲーフリもまた、プレイヤーに足を止め、考えてもらいたかった…のではないかなと、思います。


私も色々考えました。受け入れるってなんだろう?と。
相手を否定したら、それは受け入れてないということになるのか?
だったら、賛同することが受け入れることになるのか?…受け入れるって、何でしょうね?

私はゲーチスが嫌いなんですよ。この世からいなくなればいいなと思うほどに嫌っているんです。
でも、それを言葉にしてしまったら、いけないんじゃないかって。

ポケモントレーナーとして、人として、正義の名のもとに!そんな大義名分を盾にし、あるいは剣にし。
お前は間違っている!お前は悪だ!と、自分が嫌いだから、受け入れられないからと。
そんな理由で、誰かを傷つけてしまったら、ゲーチスと一緒じゃないですか。

私はゲーチスが嫌いです。そして、大嫌いなゲーチスみたいになりたくないんです。
だからこそ私は第一期での彼とのバトルで、直接的に暴言になるようなことは言いませんでした。
私も聖人じゃないので、思っちゃうんですけど。思うのと、行動に起こすのって、全然違うじゃないですか。

本当は言いたかったんです。それをきっと、周りも許すと思うんです。仕方がない、アイツは悪だって。
それじゃダメなんです。みんなが良くても、私がダメなんです。


未だに考えているんですよ。受け入れるとは何なのか。
例えば犯罪を侵した人に対しても、受け入れることって必要なのか?とか。
大切な人の悪口を言うような相手を、受け入れて何になるというのか?とか。
上で書いたことにつながるのですが…ゲーチスを受け入れるって、どういうことなんだろう?とかね。色々です。

今でもやっちゃいますもの。お前が気に入らねぇという理由で暴言を吐くこと。
それは駄目なことなんじゃないか?もしかしたら、それは良いことでもあるんじゃないか?と。

多分これからもずっと考えていくことになると思うんです。
それくらい、大事なことだと思うんです。

で、もしこれを読んだ人が、俺はそう思う、私はこう思う、色んな考えが浮かんだとしても
それらはきっと、異なる考えなんだから、そう思っていいことなんだと思います。
あってるか間違っているかは分かりませんが。でも、思っても良いことだ…と思います。 



何か書いていたらわけわからん文章になったぞ⊂(`・ω・´)⊃
まとめようにもまとまらないので、これを「私が考えるBW2のテーマ」として、ここに書いておきます。

Nのことが好きな人、私の動画にコメントくれた人、ごめんね。
もしかしたら貴方のことを傷つけてしまったかもしれない。謝ることしか出来ないんだけどね。
でも、大事なことだと思ったから、書いたよ。

やー疲れた!今日は祝杯だ!第二期終了宣言とともにビール飲もう!
ではまた( `・∀・´)ノ