wander around holding a soft oval

日記を書いてます。人からはエッセイだとも言われます。

諦めて暑がる

豆苗の水が濁っていたので、今日の仕事はそれを取り替える所から。

キッチンの窓のそばに、一度採取した豆苗と、それを入れて水を張ってあるタッパーを置いておく。また生えてきたら炒めるなどして頂いている。この時期は水がすぐ傷み、朝タッパーを覗いたら膜が張っていた。豆苗から出るなにか成分も関係するのかもしれない。

今年育てているのはこの豆苗だけだ。ベランダにプランターがあるが、今回は何も植えなかった。植物の世話って楽しいけれど、今回はそれ以外の楽しいことを優先した(読書とか筋トレとか)。豆苗、いいよな。なにかを育てて採取して食べる楽しさを手軽に味わえるし、仮にうまくいかなかったとしても、元々捨てる所だったわけだからあまり精神的ダメージがないように思う。

コーヒーを淹れるための湯を沸かしながら、シンクの掃除をする。ホームセンターで買ってきた水垢取り用スポンジというので軽く擦ると、すぐに綺麗になる。すごい。あんまり使うと傷がつくかもと思ってるし、ふだんは普通の食器洗い用スポンジとキュキュットでわしゃわしゃ洗っている。だもんでこの水垢スポンジの出番は二ヶ月に一度くらい。100均にはあまり行かないが、その代わりにホームセンターには用事もないのによく行く。そこで掃除グッズを見ていちいち感心している。スポンジを見るのが特に好き。

育った豆苗は刻んでチヂミにすることが多い

水を触りながら家事をするのが気持ちいい季節になった。家の中で過ごしていても夏は来るし、それを感じられるな。夏は好きだ。なんで好きなのかは色々あるけど、めんどくさくないというか、潔く生きられるのが好きなのかもしれない。

冬は寒いんで厚着をする、というか厚着ができる。着れば着るほど温かいし、一枚でホッカホカになれる服もあるもんで、オイラはつい服を着てしまう。そういうのを着てると、例えば建物内に入った時や体を動かした時は暑さを味わうことになる。寒さを感じたくないから厚着をして、結局暑がる。それがなんとも間抜けだなぁと思う。んで仕方なく脱ぐと、それが荷物になる。これがめんどくさいなーと思う。

暑い日は脱いでも何をしても暑いんで、ある程度は諦めるしかない。だもんで外にいる時のオイラはあまり抵抗せず、暑さに身を任せる。すると飲んだ水がむちゃくちゃ美味かったり、汗をかくのが意外に気持ちよかったりすることに気づく。クーラーのきいた建物に入るとたまらない。それを味わえるのが好きだ。

対策ができてしまうから、諦めきれずに暖かくしてしまう冬。降伏した結果暑さの中の魅力を感じることになってしまう夏。その違いがあるな。もちろん夏の暑さも我慢しすぎて熱中症とかになったら大変だ…けど、そんなことわざわざ書くことでもないか。

夏の反対は冬というイメージがあるし、暑いの反対は寒い。けど、実際そういう時期の生活を顧みると、必ずしも生活そのものや、その中で感じられる快不快は、反対の関係になってないような気がする。

 

デニムの尻ポケットにハンディファンの柄を挿して歩いている人がいた。水陸両用の車みたいだなと思った。