オイラは無印の綿のTシャツが好きだった。もちろん今も好きで着ている。
太番手天竺編みの無印Tシャツ、確か最初に買ったのは茶色のだったかな。厚さとごわっとした肌触り、そして胸のポケットが気に入って、他にも4色くらい同じタイプのものを買った。どの色のものも好きで、週に7回私服を着る機会があれば、多い日で5回は着ていたように思う。
1,2年ほど着続けて気付いた。綿のシャツって、汗かくとうざったくて仕方がないんだな。厚手だから余計にそう思うんだろうな。そのことに1年くらい着てようやく気付いた。それまで「気のせいか動きづらい…暑いから体調不良かも?!」とばかり思っていた。
去年の夏、たまらずユニクロに駆け込み、速乾性のポロシャツを買ってトイレで着替えた時の、袖を通した時の気持ちよさを忘れられない。脱皮できたカブトムシのような気持ちだった。ようやく梅雨明けだ!とさえ思った。その日の天気は快晴だった。
あれからまた1年たち、令和6年の夏が来た。家のタンスには、速乾性の生地の服は1枚しか入っていない。あのポロシャツだ。そして5着の無印のTシャツも入っている。もうTシャツなんてたくさんあるし今年はいらないな~と思っていたのだ。
が。
今年の6月のあの夏日を覚えているだろうか。あれは関東だけの話ではあるまい。あの日に無印Tを着て家を飛び出したオイラは、その10分後にはもうドロドロであった。道行く人にはそういう迷彩の服かとも思われていたかもしれない、無地なのに。
なるほど、綿のシャツは大汗かく時には向いてないんだねとそこでハッキリ分かった。いや前から思っていたんだが、でも乾燥肌のオイラにとって綿のシャツってのはとってもありがたい存在でさ。なかなかその向いていないという事実を受け止められずにいたんだ。
しかし今年になって、濡れた肌への摩擦ダメージも気にするようになり、だったらサラッとした肌で化繊の服着てたほうがマシなのでは?と思い、決心して夏用にもう1枚Tシャツを買うことにしたのであった。
最初にユニクロに行ったが、速乾性の素材のプリントTシャツが売っておらず、早々に退散した。だって無地のものはもう無印Tでおなかいっぱい、タンスいっぱいだもん。前のを捨てるならともかく、新しく夏だけ1枚で着るTシャツが欲しいんだ。それにポケットすらないまっさらな無地のTシャツは、なんだかさみしくてオイラはちょっと苦手だ。どうせ着るならなんか可愛い絵が描いてあるものが良い。そのほうがアガる。
無印では「世界で一番売れたナントカのカントカTシャツでーす」と宣伝していた。ほーん。
アウトドアショップで見つけた、ゾウがプリントされたTシャツにした。乾きやすくて薄くて軽い。まさに夏のためのTシャツだ。オイラはゾウがめちゃ好きなのですぐそれに決めた。意外とすぐにTシャツ選びが終わったので、ぶらぶらと歩いた。時々立ち寄る文具屋さんも覗いてみる。
そこでは在庫整理なのか分からないが、いわゆるワゴンセールを行っていた。PS Vitaのソフトカタログで見たことのあるギャルゲーの登場人物の一人がモチーフになっている筆ペンとか(調べたら10年以上前の作品!)、布用ステッカーとか、普段なら興味がわかずに棚を通り過ぎてしまうような商品がドカンと陳列されていて、なんだか面白いのでじろじろ眺めていた。
そこで見つけたのが、このペンだ。
名前をPetit2という。ペチットというのはフランス語だったかで小さいという意味だ。でも2?ってことは1があるのか。でも文具屋の棚には2しかない。見るとサインペンのようだが、コロンとした小さいフォルム。うーん。オイラは短くて小さいペンが好きなんだ。筆箱にはもう沢山ペンがあるのでこれ以上買わないようにと決めていたのだが、なんだか縁を感じて買った。いや、実は1本80円だったから買った。円を感じた。
こうして日記を書くにあたり、このペンのことを少しは調べておこう…と思ってググったが、メーカーであるパイロットの公式ページでは、なぜかPetit1だけが紹介されている。
リンク先を見てもらえば分かるが、これは万年筆タイプの商品のようだ。数千円する万年筆とはぜんぜん違うようで、どちらかと言うとVペンやプレッピーのような、ライトに万年筆を楽しむための商品なようである。Amazonなどで調べても愛好家がいるようだったが、残念ながら本体は生産終了とある。
しかしそれはあくまでペチット1の話だ。2の情報は公式サイトにすらない。これは間違いなく、1よりも早く生産が終わってしまっているペンなのかもしれない。
ぺん★ぱれーどっ!:PILOT PeTiT2 & PeTiT3 - livedoor Blog(ブログ)
オイラが唯一見つけた、2について紹介している記事。それでもあまり多くの情報は書かれていなかった。そりゃあワゴンに行くわけだ。
しかし売れなかったから、こうしてオイラと縁が出来た。良かったんだと思う。文具屋にとってもオイラにとってもさ。
では実際に書いてみた写真を載っけて今回はお別れ、さようなら。
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