その中で少し困ったことがある。Spotifyには沢山の番組があるはずなんだが、オススメに上がってくる番組が偏っていて、あまりおもしろくない。
例えばオイラはロッチのロッチナイトZEROを聴いているんだが、その繋がりで別の芸人さんの番組がどんどん出てくる。でも、出てくるものはなぜかサムネイルがうるさい。全体の色使いと大きな文字、Youtubeのサムネと変わらない、いやもっと派手である。プロの方が作っているので、目立ち方がすごい。
芸人さんの番組で、リスナーからの悩み相談に答えているんだけど、サムネに書いてある文字(芸人さんの回答の一部だと思う)もタイトルも言葉が鋭いので、オイラは目に入るだけで疲れてしまう。Spotifyをスクロールして眺めていると夜の新宿三丁目を歩いているような、もしくはLINEニュースを見ている時のような気分になる。
あとは考察や本の要約系の番組、解説系の番組も避けている。基本的に、聞かれてもいないのに答えるような奴の話は信用したらいけない。と書くとブログなんてものはすべからく信用してはいけなくなるんだが、まぁ本当はそういうものだろ。ああいうのも圧が強いし、今はそういうもののブームだろう。だからオススメに上がってくるが、オイラは知らないことこそが宝だと思っているので、あまりにも価値観が合わない。
Spotifyは履歴を削除したり自分の好みをカスタマイズしたりすることが出来ない。ノットフォーミーな番組をミュートすることも出来ない。一時的に非表示にすることは出来るが、それだけだ。だもんで結構参る。
最近は、Spotifyを立ち上げたらすぐにポッドキャストのお気に入りのタブをタッチするようにしている。お気に入りのものしか見たくない、と言っているのではなく、一部の番組のアピールに辟易しているので、そそくさと逃げている。
ポッドキャストを聴いていて良いこともあった。元気にやっている年上の人たちを知れたのが良かった。
ポッドキャストで最初に聴いた芸能人さんの番組は、関根勤と小堺一機の「コサキン ポッドキャストDEワァオ」だ。実にくだらないし同じ話ばかり喋っている。そして、大変に元気である。お二人とももう70代であるのに、あんな大きな声を出して喋り続けていられる体力がすごい。そして殆ど文句も嫌味も愚痴も言わず、ポジティブに笑い合っている。ああいう人間たちを見ていると元気になる。
で、先週ナインティナインのANNに清水ミチコさんがゲストとして登場したのだが、ミチコさんも素直で明るく喋っていた。もう65歳か。
ミチコさんの芸は時にたっぷり毒を含む場合もある。しかしそれは芸をしている時であって、人と話している時は元気ハツラツとしており、リスナーからのリクエストには素直に応え、丁寧に回答されていた。作りたてのモノマネを披露した際に、他人から褒められたミチコさんが「そうかな?ありがとう~」と言っていたのが特に印象に残っている。
お客さんの目がある場所だからこそ、あのように振る舞っているのだとすると、オイラは余計に、すごいなと尊敬する。
もはや大御所で、いくらでもふんぞり返っていても誰も文句は言わないのに。コンプラなんて無視したってどうとでもなるくらいの地位にいらっしゃるのに。ああいう態度はやはり、長年活動してきたからこそ染み付いたものなのか。
みうらじゅんと山田五郎の「みうら五郎」という番組も最近ずっと聴いている。一つのテーマに沿って2人がトークをするだけなのだが、その話が深くもなければ浅くもない、ためになるかと思えばそうでもない。脱線だけは必ずする。
ただ楽しそうに話して終わりである。二人とももうすっかり爺さんで、昔の思い出なんかもたっぷり話すのだが、その思い出もちっともカッコいいものじゃなく、いつも情けない。先程コサキンの話もしたが、彼らの思い出話も別にカッコよくないんだよな。そこもまた良い。
少し前まで「川沿い」という番組を聴いたり、DJみそしるとMCごはんの「深夜のおやつ」を聴いたりもしていたんだが、こっちはどんどんつまらなく感じていった。大抵の話が「こういうすごいことがあったよ」なのだ。旅行に行きました、人に会いました、美味しいものを食べました……いや、そういう体験も人生においては大切だろうけど、每日そんなわけがないし、旅行に行ったとて、楽しいことだけなわけがないだろう。インスタの音声版になってるぞ。そういう気持ちになっていったので、聴くのをやめた。そういう理由でお気に入り登録を外した番組も割とある。
更新されなくて淋しく思っている番組もある。「岸政彦の20分休み」は番組が終わってしまったし「秋田県人しか出ない」は全4回の投稿が終わったのでもう更新されることはない。あとはザ・ギース尾関高文とOCHA NORMA広本瑠璃の「年の差ラジオ」は広島のラジオ番組で後からポッドキャストに配信されるんだが、中々更新が開くので淋しい。あの二人のトークは浅くて緩くて面白い。
特にオチもないがここで終わる。基本的に元気で明るく真面目で、そして少し間抜けだったりすると良いな、オイラは。そういう人間に憧れがある。