wander around holding a soft oval

日記や雑記を書いています。それらの違いは分かりません。

日記:歯医者に行った

昨日予約を取っておいて、今日は歯医者に行った。

1年ほど前に出来た歯医者さんで、外観も内装も綺麗だった。古い病院も新しいのも両方とも好きだが、清潔感がある方がとにかく良い。歯医者なのに待合室の椅子の位置がガタガタにズレてたら、歯並びを思い浮かべてなんとなく嫌だから。

歯医者さんでは診察券を作らなかった。アプリで予約や受付を管理するみたい。今のところオイラは、そういうITの仕組みについていけてる。問診票は手書き。書き込む欄の枠外に「歯の写真とか色んな情報をSNSとかに使用するかも、でも個人情報は出さないから安心してね」というようなことが書かれていた。SNSに他人の虫歯の写真を出すのか?

治療室の椅子に案内されたら、SNSの件について合点がいった。椅子の前には大きなモニターがあり、そこで延々と歯科矯正治療についての販促映像が流れている。マウスピースを使用すると色々めっちゃいいぜ、歯並び良いと捗るぜ、という内容。映像内に子供を多く起用しているのは、子供の頃から歯並びを直したほうが良いからなんだろう。

オイラも子供の頃、歯並びを治す話を歯医者に持ちかけられた。オイラの歯は下の歯がぐいっと出ているので、それを引っ込めるためにアイスのヘラを歯で咥え、テコの原理で下の歯を押し込む。スペシャルスプーンとか袋に書いてある、あのアイスのヘラだ。それを咥えてぐいぐいと、朝と晩に矯正をする。しかしオイラはすぐにやめてしまったんだよな。その後マウスピースも作ったが、どこかにやってしまった。母は多分ムカついていたと思う、そりゃそうだよね。

歯並びが良くなった口元をSNSに投稿するというわけか。しかしそれは、オイラはあんまり見たくない。被写体、特に人間の被写体との距離が近い写真が不意に目に飛び込んでくると、気持ち悪く感じてしまう。怖くないか、ホラーっぽくて。

 

お医者さんに口の中を診てもらう。歯磨きはしているので良いんだが、鼻毛とか口周りのヒゲの剃り残しが気になってしまった。大丈夫だっただろうか。レントゲン室に案内される。頭の周りを機械がくるくる回る。まるでベッドメリーのようだな、と思った瞬間に、なんとメロディーが流れ出した!電話の保留音でよく使われるやつ。寝かしつけられてるような気分だ。先程の椅子に戻されてからも、ずっと眠かった。

ここのお医者さんは女性の方だった。やはり虫歯があると言われた。ただしオイラが思っていた箇所のうち、1つだけが虫歯で、他の歯は無事だとのこと。そして虫歯自体は小さいという話だった。なぜ他の歯が痛むのか聞いたが「歯石が歯茎を広げ、歯の根元近くに水や食べ物などが触れやすくなり、結果痛むのではないか」とのことであった。そういうこともあるんだな。

実際の治療は別日にするとのことで、次の日の予約をして歯医者を後にした。予約の日程はアプリにキチンと記載されていた。すごい。診察券は忘れてくるかもしれないが、スマホは今の人間はなかなか忘れてこないもんな。

病院の待合室では、岸政彦さんの本を読んでいた。最近知った社会学の学者さんなんだが、偶然ポッドキャストの番組を聞いてから、すっかり気に入ってしまい、本を読むところまで来てしまった。本の内容なポッドキャストほど柔らかくないが、社会学の専門書ほど難くない、エッセイのようだった。今まで「きしまさひこ」と、音だけで名前を判断していたが、本を手にとって初めてこんな漢字で書くんだ~と知った。

 

病院の帰り道、そういえば何度か、似たような時期に歯医者に行っているな、ということを思い出した。2月の上旬に、という意味ではない。実家に帰省する前後で、なぜか歯医者に行っている。今週末に、実家に帰るのだ。

と書いておきながら、実家にはあまり頻繁に帰っていない。母に「帰って来られると面倒だ」と言われているので、あまり帰れないでいる。それでもたまに赴くんだが、覚えているのは実家での記憶より、その前後で歯医者に通っていたことばかりだ。千葉に住んでいた時も、神奈川にやってきた時も。思えば大学生の頃、秋田にいた時もだな。歯医者にもよく通う方ではないんだが、どうして被るんだろう。

特に覚えているのは、帰省している最中に歯医者に行った日のことだな。なんとなく歯が痛いなーと思いながらも実家に帰り、痛みが強くなって耐えきれずに母に泣きついて、病院の予約を入れてもらったんだ。確か家から歩いて10分くらいのところだったはず。割と新しめの歯医者だった。窓から見える新緑を眺めながら、治療室の椅子で待ちぼうけていたのを、ずっと覚えている。地元なのに知らない場所で、一人ぼおっとしていたあの時の体験は、地味だが貴重なものだったのかもしれない。

子供の頃通っていたほうの歯医者は、もうなくなっていた。院長が引退したとのこと。その院長の息子と中学生まで友だちだったが、彼は跡を継がなかったんだな。ホッペがもちもちしていて、遊戯王のカードゲームがインチキかってくらい強かった。やっぱり資本がある奴はトレカで無双するよなぁ。

 

歯医者は苦手だ。得意な奴ってあんまりいないと思うが。治療を受けたことのある歯医者でも、オイラはすぐ行かなくなりコロコロ変えてしまう。いい思いをしたことが無いからかもしれない。前に診てもらった歯医者①では、痛みを訴えたが特に何も異常はないと医者と看護師に笑われた。実際本当になんにも無かったんだが、気軽に相談しに来たのに笑われたので、結構ショックだった。殺風景な待合室だった。

その前の歯医者②は腕の良い医師だったが、どうも高圧的で、優しそうな顔の造りをしているのに、言葉の端はしに棘があった。オイラが棘と感じるだけで、本人は本当のことを言っているだけだと思っているだろうな。看護師さんたちもオドオドしていた。店の前には「雑誌で院長が紹介されています!」という記事が貼ってあった。

さらに前の歯医者③には、院内に二人の医師がいた。彼らが話していることがチグハグで一貫しておらず、本当にこの人たちに任せて大丈夫かと不安になりながら治療を受けた。実際、腕はあまり良くなかったらしく、詰め物は歪ですぐ欠けてしまった。大きなイオンの向かいにあって、院内よりもあっちのスーパーの明かりのほうが気になった。

あ、すごい。今まで行った歯医者ぜんぶ覚えてるな。オイラ記憶力が弱いのに。一番恐ろしかったのは秋田に住んでいた時の、アパートの隣にあった歯医者⑥だ。室内は暗いし、治療は毎回ものすごく痛かった。痛すぎて泣いてしまった。歯医者②からすると「こんなに下手くそにブリッジをかけられるなんてねぇ…」という感じの腕だったらしいが、本当のことは分からない。

唯一、実家に帰った時に飛び込んだ歯医者⑤だけが、自分にとっては相性の良い歯医者であったな。歯医者に限らず、相性の善し悪しなんぞは本当はどうでもよくて、治療を受けてそれが治ればめでたしめでたしではないかなとも思う。それでも治療者の腕以外のところを気にしてしまうのは、きっと院内に入ってから退出するまでの時間の中で、お医者さんと関わり、治療を受けている時間の割合が小さいからなんだろうか。

 

帰りにスタバでドーナツを食べる。オイラの中ではスタバはすっかり「ドーナツとコーヒー屋さん」になっている。新作のさくらドーナツも、あまり和の方向に寄っておらず、好みの味だった。

 

※ふだんはYoutubeやニコニコで動画投稿しています。興味があればプロフィールから覗いて下さい。日記はこっちでも書いてます。