wander around holding a soft oval

日記や雑記を書いています。それらの違いは分かりません。

アッツアツのアメリカン

今年最後の勤務が終わった。退社したその足で、美容室へ向かった。

美容室の前に着く。予約していた時間に間に合ったかとスマホを確認すると、予約時間より30分以上早く着いていた。思っていたよりも仕事がスムーズに終わり、あっさり定時で帰れたことが原因だ。

さっき来た道を引き返し、遅くまでやっている喫茶店に入る。奥の席に向かい、アメリカンを注文した。隣りに座っている婆ちゃんは、店内のBGMに合わせてグーパー運動をしている。ボケ防止か寒いからなのか。なんだか踊っているようで良いなと、ぼんやり観察していた。

頼んでいたコーヒーは思ったよりもゆっくりとやってきた。アッツアツのアメリカン。世界中でコーヒーは飲まれているが、熱さに拘る国はあまりないと聞いたことがある。というか世界を眺めてみると、日本人のイメージの斜め上や下の角度からコーヒーと付き合っている国がたくさんある。全然冷めないので、付いてきたミルクを全て注いで無理やり温くして、急いで飲んだ。師走っぽい味だと感じた。

 

遅い時間なのに美容室は混んでいた。日曜日だし年末年始だからだと、担当の人は言っていた。かれこれ5年以上の付き合いになるので、お互い会話に遠慮がない。オイラの髪が伸びすぎたまま店に入ると「やーだぁーお母さんみたいになってるじゃん」と言われる。他の若い店員さんはクスクス笑っている。ウケたのでラッキーと思ってしまう性分である。

この日もテキトーに短く切ってもらった。大分収まりがよくなった。歳を取ったので、おでこのサイド?あの、昔のヤンキーがソリコミ入れる所?が禿げてきた。昔から少し禿げていたが、老化には勝てない。もっと禿げたらゴリゴリに短く切るか、スキンヘッドみたいにしようかなと思っている。担当の美容師さんはそこをうまいことカバーするように切ってくれた。

そういえば父方のばーちゃんが亡くなった次の日、新幹線で実家に帰ったのだ。その時に母が「アンタ髪ふさふさだね!年取ったのに!」と驚いていた。ズルズルに禿げた父は「オレもお前くらいの時はそれくらいあった!もうすぐお前もハゲるんだ!」と叫んでいた。棺桶の前にいるオイラにその話を振ってきても、うるせぇハゲとも良いだろ~とも返しにくかったよな……と、髪を切られながら思い出していた。あはは、と笑って誤魔化したんだっけか。

 

来年もまた来ますね、良いお年をと挨拶をしあって、美容室を後にする。すぐに家とは反対方向に向かう。駅に着くなり今度は隣町へ。家電量販店へ急いだ。

今朝ドライヤーを使おうとした時、コードの被膜部分が破け、中の銅線が露出していることに気付いたのだ。これって、ドライヤーを使っている時にこの銅線部分が肌に触れたら、感電して死ぬのか?と怖くなった。が、オイラはすぐに髪を乾かして家を出なければいけなかった。今年最後の勤務が待っているのだ。おそるおそる電源を入れて、なるべく身体からコードを離しながら髪を乾かした。仕事納めではなく年貢の納め時にならなくて良かった。

明日からもあのドライヤーで髪を乾かすのはリスクが高すぎると思い、遅くまでやっている家電量販店に向かったのだった。店に着くなりドライヤーのコーナーへ向かった。

20種類以上のドライヤーがある中で、安いものから順に確かめていった。5000円くらいのシュッとしたやつが一番売れているらしいが、正直3000円のこっちの野暮ったいほうが使い勝手もさわり心地も好みだな……と迷っていた。すると後ろから店員さんが「もしドライヤーをお探しでしたら、そちら(3000円)でも充分使えますよ」と声をかけてくださった。無理に高いものを買わせようとしない態度が気に入ったので、即決で3000円のものを購入した。

家に持ち帰り、箱から中身を取り出す。すると驚いたことに、銅線が露出してしまった方のドライヤーと、買ったのものはほぼ同じ種類であった。色味が違うので全く気が付かなかった。

 

どうでもいい話なんだが、オイラは「今年買ってよかったもの」があまり好きではない。昔自分のブログでも書いたことがあるんだが、消費活動を促されている、いや、消費活動を尊ぶような空気を感じて、年々嫌になっていたのだ。ブラックフライデーなんかもう最悪のクソだ。ただ、そんな気持ちを他人に共有することは出来ない気がして、このブログにすら書かなかった。

のだが、先週偶然見かけたブログで、今年買って良かったものに辟易している人を発見し、すごーく嬉しかった。それだけでちょっとホッとする。だからといって、誰かが嫌いと言ったから自分も嫌いだキライだうぉううぉううぉうと喚くのは、カッコよくない。だもんで、今回はこのくらいにしておく。

 

外での勤務については今日が仕事納めと言っても良いし、緊急の用事も済ませられ、余計な髪も捨て去ったので気分がいい。しかし明日は散らかった部屋の片付けや掃除が待っている。生活はまだ、収まることはない。