まるっとまったりまろやかに

ゲームの感想、考察、実況プレイ動画のこと。日記も。

【買ってよかったもの】ゲーム・読書・文具編

もう12月だ。自分の趣味である「ゲーム」「読書」「書くこと(文房具)」に絞って、今年買ってよかったものを考えてみる。

ゲーム

7 Days to End with You

store.steampowered.com

記憶も全て失った主人公が、7日間の生活の中で女性と交流を深めて行くゲーム。先月買って配信でクリア。これは面白かったな~。

「言語についても全て記憶を失っている」ので、目の前の女性が何を言っているのか、新聞に何が書かれているのか、まったく分からない。それを解読していくのが面白い。解読するのはプレイヤーなので、意味不明の文字列を「はい」と認識するのも「はな」「嫌い」などと認識するのも自由。プレイヤーによって個性が分かれる。プレイヤーが認識した言葉で物語が展開されていくので、ある意味では「プレイヤーの数だけ物語がある」状態。これはいい。

また女性のとの交流の中でも、例えばプレイヤーが女性に好意を持った場合、女性の口から「○ね」「○す」などの罵倒語が飛び出すとは考えにくい、いや考えられないだろう。自分が言って欲しい言葉として翻訳する人がいるはずだ(あえて罵倒して欲しい趣味の人はいるかもしれない)。私の場合、物語の中で「魔女」と翻訳したい言葉が出てきたのだが、女性に悪いので翻訳せずうやむやにしてしまった。翻訳しない言葉にも個性が出るのだ。

このゲームは非常にミニマルだ。用意されたテキストも多くない。しかしプレイヤーとともに観測し作り出していくゲームの性質上、プレイヤーの数だけテキストは増え、膨大な数になり、作品の世界は無限に広がる。それがこのゲームの魅力だと思う。

また、私の配信を見た方からこんなマシュマロを頂いた。

「本作は周回しやすく、その動線も自然です。正確さを突き詰めて言語学者を目指してもいいし、彼女に伝えたいことを伝える手段を探してもいい。けれど、そうせずに満足することを咎めるような雰囲気もない。」

ありがとうございます。どんな言葉を選択しても、どんな物語になろうとも、それを否定されないのがこの作品の良いところだと、私も思う。観測者たるプレイヤーの心のままに

仁王2

www.gamecity.ne.jp

お盆あたりに買ってプレイしていた。これについては散々プレイ日記を書いたし先日飽きたよってことも書いたので、あまり紹介はしないが。でも遊んでよかった。今年1番遊んだゲームだ。

とにかくボリュームがすごい。キャラデザも丁寧だし、自キャラの強化も豊富。それでいてアクションはフロムゲーのブラボ並にシビア。ハマったハマった。クリアはしなかったが、大満足だ。

黄金の太陽 開かれし封印

www.nintendo.co.jp

今年の7月にクリアした。これもプレイ日記をアチコチに書いたので、今更多くは語れない。GBAならではのグラフィックや表現方法、よりも1歩先に進んでいた。名作だ。エンディングでポカーンとしたけれど、それ以外は全部面白かった。正確に言えば去年の12月くらいからプレイし始めて、今年の7月くらいにクリアしたから「今年買ってよかったもの」じゃないんだけどさ。まぁ良いじゃん。

シリアルクリーナー ジョージの裏シゴト

store-jp.nintendo.com

これも今年の7月にクリアした。プレイ日記を書きたくなるくらい面白かった。たしか価格がセールで500円だったかな。コンパクトなゲームで飽きなかった。

余談だが…主人公の成長要素というものがないと、いくらステージが変わっても飽きてしまう。出来ることが増えないからね。でもゲームそのものが短いと、飽きる前にクリア出来る。こういう点は短いゲームの良いところだ。ボリュームが少ないゲームにも、それ相応の評価はあっていいように思う。

 

読書

うちのちいさな女中さん

うちのちいさな女中さん - 長田佳奈 / 第1話 ちいさな女中さん | ゼノン編集部(リンクから読める)

今年唯一、本で買ったマンガ本。絵が綺麗だし登場人物がみんな素敵。14歳の女中・野中ハナと翻訳家の日常を描いた物語。日常とは言うが大正時代の生活を題材にしているので、私からすると非日常。過剰な表現は出て来ないが表情が豊か、いや細かく描かれていて読んでいて楽しい。文明の利器の手軽さを感じて「こんなに楽で良いのか」と感じる女中さんの気持ちが分かるし、その利器のおかげで……いや描くのは野暮か。1巻のラストでぐああ~となった。読め。

POPEYEシティボーイ料理帖

popeyemagazine.jp

男性(多分若者)向けファッション情報誌。だが男性や若者というカテゴリを気にせず、料理の楽しさを感じられる雑誌だと思う。憧れの店の料理を自宅で再現したり、ペペロンチーノの頂に挑戦したり、頭くらいでかい肉をコレでもかというスパイスに漬け込んで焼いたり。

時短とか効率とかとは無縁の料理の数々。しかし丁寧な暮らしや美食を求めるのとも違う。ただ純粋な好奇心でもって料理と向き合っている。どのページも刺激的で、自分もなにか始めたくなる。私にとってはある意味、自己啓発本かもしれない。あととにかく写真が美味そう。買え。

 

書くこと(文房具)

エナージェルキャップ式

www.pentel.co.jp

水性でありキャップ式、そして使い捨て。この条件が揃っていて、かつ速乾性に優れている。スイスイ書けるので楽しい。水性ゲルインキのペンだが、このなめらかさはテキトーなことを自由にドババっと書く時に使いやすい。乾きやすいのも好みだ。

使い捨てタイプのペンには、替芯がない。芯がペンと一体になっている。これがいい。替え芯と本体との僅かな隙間、アソビがない分、自分が思ったところに線や点を打つことが出来る。

ノック式のペンの場合、書いたり振り回していると「カチャカチャ」とノック部分が動いて音が出るが、キャップ式にはその部分がない。つまり静かである。カリカリと紙にペン先が当たる音だけだ。集中しやすい気がする。自分は集中しにくい奴なので、小さい音でも気にしてしまうのだ。それにキャップ式の方が丈夫だし。キャップがなくなるという問題も、このペンに限ってはない。ペン尻にはめると「カチッ」と大きな音がして、ロックがかかったように外れない。この「カチッ」の音は好きだ。「書くぞっ」という気持ちになる。自分のスイッチの音のようだな。

替芯や、万年筆のようなインクがない分、物ごとに対する小さな執着心の一つから、自分を切り離すことが出来る。簡単に言えば、無くしても大したダメージにならんということだが、それだけじゃない。話すと長くなるのでやめる。

余談だが…水性のキャップ式ならVコーンも好きだ。上記した条件はすべて揃っている。またゲルではない本当の水性なので、ゲルインキペンよりも0.05秒くらい早くインクが出て文字が書ける。意味が分からんか。ならば買ってみろ安いから。

 

メモパッド

ただのメモ帳。本当はどんな紙でも良いのかもしれないが、マルマンのは書き心地が良い。レポート用紙でお世話になった。とにかくメモ帳だ。1枚1枚破って使えるようなものが最適だ。

メモ帳があると、頭の中に溜まっている考えを書き出せるのが良い。スッキリする。溜まっている考えというのは嫌なこともモチロンそうだが、楽しいこと面白いことでも、頭の中にずっと残っていると、頭も心も動きが鈍る気がする。そーゆーものを一旦紙に出力しておくと、別のことに集中できるし、メモを見れば思い出せる。

スマホのメモ機能などで書くよりも、スッキリするし、早い。デジタルはデジタルで、文章を「完成」させるのにはすごく便利だ。アナログとは違って、戻ったり追加したり出来るからね。でもその分、スマホだと体裁というか、全体像?を気にしがち。メモ書きなのに、なんとか形作りたいとか、良いものにしたいとか、そういう雑念が入り始める。PCでも同じだ。ブログが書けない時、とりあえず箇条書きでも良いから書いてみるんだけど、その時点で「うまく書こう」と思っちゃってる。ステージの上に上がったからには何か爪痕残そうとする人みたいな気持ちになっちゃう。それよりも、手を動かしてバーって一旦ぜんぶ書き切って、あとでデジタルに落とし込んだほうが楽で早くて素直に書ける。私のように頭や心の容量が少ない人にオススメしたい。

あ、ノートじゃなくてメモパッドなのは「切り離せてすぐに捨てられる所」が好きだからだ。PCの横に書いた紙だけ置いといて、終わったらグシャって丸めてポイ。こうすると「はー書いた書いた」って達成感があるんだよな。

書き終えた紙。ぐしゃぐしゃにして捨てる。裏にも書いてある。

終わりに

振り返ってみると、そんなにアレコレ買ってないことに気がついた。ゲームもそんなにもでもないし…積みゲーを崩してたのもあるけれど。文房具もそんなにだな。本も基本図書館で借りて読むから、全然買ってなかった。

そうなると、買ってよかったデスヨー!みなさんもゼヒ!!っていう説得力はなくなるのかしら。まぁ良い。自分が今年1年お世話になったモノの、良いところを書けて満足だ。こういう「買ってよかった系」の記事って、そういう所あるよな。誰かにオススメしたいという気持ちで書くというよりも、1年ありがとうという気持ちを込めて書いている。できれば来年もよろしくね。

趣味以外の買ってよかったものも書いたので、よければどうぞ。そのうち「買って良くなかった2022」も書きたいね。

今週のお題「買ってよかった2022」