まるっとまったりまろやかに

ゲームの感想、考察、実況プレイ動画のこと。日記も。

動画の編集時間かかりすぎ問題と解決策

週1投稿だと4~5年

さいきん、動画の編集方法を変えている。そのおかげで、少し早く動画が完成するようになった!とても嬉しい。

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私は普段実況プレイ動画を投稿しているんだが、1つの動画を投稿するまでにかかる時間が、完成した動画の再生時間に対して長く、いつも悩んでいた。

再生時間20分の動画を投稿するまでに、最低でも2時間半かかってしまう。収録30分+音声確認30分+動画編集30分+動画確認30分+サムネ作成と動画投稿30分+@で2時間半。もちろん動画内に画像を入れたり、カット編集を挟めばそれだけ時間が増えていく。動画を撮ったらその分、ゲームの映像をまるごと再生しながら編集を進める必要があるので、撮った分だけ時間がかかる。

人によっては、この作成時間は短く感じるかもしれない。商用の映像作品を作る場合はもっと手間暇かけるだろうし、最近流行りのRTA動画を作成するなら心体を酷使してまで臨む必要があるのかもしれない。

ただ私の場合、そういうわけにはいかない。自分の実況活動は非営利、つまり趣味だ。普通に仕事をして寝て起きてご飯を食べる、それ以外の時間で編集しないといけないので、使える時間は限られる。動画編集は座ってばかりなので健康に悪いし。

それに、数パートで終わるシリーズならば、自分のペースで編集して完成したら投稿…で良いと思うのだが、私の場合は1シリーズ100パートかかることもザラだ。それを週に1本投稿していった場合、完結するのは2年後。ちなみにこの前完結したポケモンUS実況のパート数は220くらいなので、週1投稿だと4~5年かかる。小6が高1になる。

時間がかかれば私のモチベも、見てる側の興味も下がってくるだろう。私の動画を見ていた大学生が、社会人になり、見る時間を確保できなくなり私の動画から離れる…ということもある。

第一、普通の人が2時間半もゲームをプレイしている間、私は30分しかプレイできないんだぞ。実況1シリーズ完結するその間に、一体何本のゲームが発売されたと思う?ニンテンドーはユーザーが無限に時間を所有しているとでも思っているのか!?くそったれ!オクトパストラベラー2が出るなんて!おおヴィーナスよ!

とにかく。時間がかかりすぎることに、良いことなんてない。US実況が終わってから、イチから自分の動画編集を見直し、余計な工程をやめることにした。

 

①音声確認の撤廃

収録中はボイス音声をICレコーダーで録音する。その後音声編集ソフトでノイズカット→音量調節→咳払いや噛んだ所をカットしたりつなげたりして誤魔化す…という作業をしていた。実は収録中、私はかなり噛んでいるし読み間違えている。それを聞かれるのがすごく恥ずかしいし、指摘されたらとても悲しいので、うまく編集で誤魔化していたのだ。その方が動画としてもスムーズに見れていいかと思っていたしな。

しかし、その編集には時間がかかる。30分撮ったら30分ぶん再生しないといけない。さらにこの編集時間中はとてもヒマだ。自分の声をただただ聞き続けるのは飽きる。30分程度ならいいが、それを動画4本ぶん、つまり2時間も繰り返すとなると、退屈でSNSを見出してイヤな気持ちになるし、洗濯なんか干しだしちゃったりして、肝心のカットする所を聞き逃す。全然ダメなのだ。

そこで思い切って、この工程をほぼやめた。音量調節まではするが、読み間違いや噛んでいるのを編集しないようにした。咳払いや突然の騒音などは、その後行う「動画編集」の時にでもある程度カット出来る。

これにて、作業時間の2割以上をしめていたものが、ほぼなくなった。今までは2時間収録したら2時間以上音声確認に使っていたが、10分程度で終わるようになった。やったー!

なぜ今までやらなかったんだろう?動画編集のタイミングで出来たことを、なぜわざわざ、たっぷり時間をかけてやっていたんだろう…と考える。

やはり一番の理由は、自分がうまく喋られなかったらイヤだな、というコンプレックスによるものなのかな。自分はもともと訛りがきつく、お喋りなほうでもない。だから話すのは苦手なのだ。それに指摘されることを極端に怖がってしまうので(自分はそういう性質らしい)、ずっと前にどこかで言われたことを、何年も引きずっていたんだと思う。

ただここ最近、自分が噛んでしまうことへのコンプレックスは、薄まってきた。配信活動のおかげだと思う。私は毎週ゲーム配信をしているのだが、これには編集の手が加えられないので、視聴者に自分の噛みっぷりを聞かせまくっているのだ。最初はそれがすごく恥ずかしくて、毎回配信後に自分のアーカイブを確認しては「○回も噛んでしまった…」と落ち込んでいた。

しかし最近気付いたのだ。今までの配信中に自分が噛んだのを指摘されたことが、全くないことに。もしかしたら見てる人は気にしているかもしれないが、気にしていないかもしれない。だとしたら私も気にする必要がないと思い、考えるのをやめたのだ。

それに、最近になって色々諦めた所も関係している。10年前は「ちゃんとした動画を作らないとダメだ!」と思っていたのだけれど、今は「商業で活動してる投稿者に敵うわけないんだから、張り合おうとしたってムダだ~い」と思うようになった。それこそ昔は素人同士で競っていたものが、今や…なぁ。ゆっくり解説動画の原稿を作るバイトすらある時代だもん。

向上心がなくなったわけではない。「悪いものを作らないようにしよう」という意識から「好きなように作りたい」という意識に変わっていったように思う。他にも細かく見れば色んな理由があると思うけど、とりあえずそんな感じで自分の中に変化があった。その結果、噛んでいる所をそのまま投稿するようにした。

今製作中の動画は、その編集方法で作っているので、けっこう噛んでいる。それは相変わらず恥ずかしいので、できればバカにされたくない。そのおかげで編集が早く済み、なるべく沢山動画投稿できるようになると思うから。思うだけ、なんだけどもね。

 

②動画確認の改善

上でけっこう重く書いてしまったので、ここからは軽く書いていく。

今までは、完成した動画を再生ソフトで1から再生し確認していた。テロップが表示されているか、音ズレ*はないか?などをチェックしていく。特に音ズレの問題は厄介だ。(音ズレ…音声と映像のタイミングが合ってないこと)

動画編集の段階では音がズレていないのだが、編集した後にズレることがあるのだ。こればかりは「まーいっか!」で済ませられるものじゃない。数年前から音ズレが起き始めたので、動画の確認を丁寧に行う必要が出てきた。これが面倒なんだなー。しかも確認した時にはズレておらず、確認を怠った動画だけ音ズレしているんだ。人をおちょくってんのか。

この問題を「確認した後に動画編集をやり直す→再度確認」という方法で解決していたのだが、時間がかかりすぎる。あまりにも不毛。しかし問題を特定する気力がなく、ただただパワープレイで乗り切っていた。動画編集に追われるから気力が削がれ、動画編集の問題を解決できないという負のスパイラル……

で、US実況が完結したことで、時間の余裕がゴバっと出来た。そりゃそうだ、動画撮ってないんだから。そこで、問題解決に乗り出せた…というわけだ。

結論として、問題は解決した。完成した動画には、ほぼ音ズレが起こらなくなった。解決法は長いし役に立たないので読まなくて良い。

とにかく。これで沢山の時間をかけて動画を確認する必要がなくなった。音ズレが起こりそうな所、テロップが表示される所のほんの数十秒程度を再生して確認すれば良くなったのだ。これで動画作成時間の2割を削減することが出来た。

解決法。カット編集をする時「音声が流れるギリギリの所でカットをする」のと「そのカット編集が動画の終盤、つまり再生時間18~20分辺りで行われる」ことが合わさると、高確率で音ズレが起きる。これはボイス音声だけでなく、あとから追加する効果音やBGMでも同じであった。この問題について、エンコード中にPCが重くなる、再生時の負荷が増えると、PC内で音声ファイルを再生するタイミングがズレてしまうからではないか?と考えた。そこで、カットするタイミングをズラしたり、使用する効果音などに無音部分を追加することで、タイミングがズレても音声がそのまま流れるようにした。ズレを想定して音声を扱うことにしたのだ。その結果、音ズレを回避することが出来るようになった。また理由が分かったので、動画編集中に「完成した後に音ズレしやすい場所」も特定できるようになった。ひゃっほーい。

 

③後撮りの廃止

今までは動画編集中に「あっ…ここでこんなこと言っておけばよかったな…」とか「ここの言い方イヤだからやめようかな…」と思うことがあると、後撮りで声だけ録音し、動画に追加するようにしていた。後から喋って動画に貼り付けるだけなので簡単だと思っていたのだが、振り返ってみるとコレが結構手間だということに気がついた。

まず滞りなく話すためには原稿が必要なので、それをパパッと箇条書き程度に用意する。次はそれを読むのだが、喋るのが苦手なのでよくわからないことを追加で言ってしまうし、よく噛むし、黙り込んでしまう。なのでそれを編集しないといけない。編集が終わったら、今度は動画にはめ込むのだが、するとどういうわけか「こう喋ったほうが良いかも…」と思い始める。なのでまた1から喋り始め…と、あれよあれよと作業時間が増えていくのだ。自分が話したことの補足説明をテロップで入れる必要も出てくるし。おまけに、私は自分の声をICレコーダーで録音するのだが、編集はPCのソフトでする。録音⇔編集をシームレスに行えないので、いちいち面倒なのだ。10分で終わるだろうとタカをくくって作業すると、何十分もかかっていることもある。

この問題は「原稿が雑」「編集が手間」「話すのが苦手」「認識が甘い」という色んな原因がある(話すの苦手なら実況やめたら?と思ってしまったが、やめへんで~)

そこで合成音声ソフト「SOFTALK」を使用することにした。これなら自分が喋るわけではないので噛まない。漢字の誤読を意識して、カタカナを多く使って書けばOKだ。編集の手間はむしろ減った。箇条書きではまともに喋ることが出来ないので、結果はじめからキチンとした原稿を用意することになり、後からやり直したくなることも無くなった。

合成音声ソフトを使用した動画の場合、テロップが表示されることが多いと思う。ゆっくり動画とか見たことあるだろう。あのテロップをいちいち打ち込むのも、コピペするのも面倒なのだ。音声のタイミングも調節しないといけないし。毎回ゆっくり実況をしている人には頭が下がると言うかよく気が狂わずに続けられるなと思う。

そこで私は、一枚の紙に原稿文をそのまま載せ、スクロールして流すことにした。

こうすればタイミングを図る必要がない。ペッと貼って軽くタイミングをいじるだけで済む。この方法で視聴者の人から不満が出なければ、続けていきたい。

ちなみに「棒読みちゃん」のほうが有名だが、私はこの前Softalkに乗り換えた。Softalkは文字の大きさやフォントを変えられるので視認性がよく、再生したい箇所だけを再生できて非常に使い勝手が良い。

これにて時々起こる「後撮りで余計に時間かかる問題」は改善された。さらにこの技術は色んな編集に応用できそうだ。

 

活気をもって

書いてみたらすごく長くなってしまったな。ここで終わることにする。これを読んでいる人で、動画編集をしている人は、どうやって時間を削減しているのだろうか。外注以外の方法であれば聞いてみたい。

過去の私を振り返ってみると「こういう方法しかないからやっている」というより「この方法は手間がかかるけど仕方ないからやっている」ことの方が多かったな、と思った。その仕方ないというのも「自分のコンプレックス」や「問題に向き合う時間が取れなかったこと」が原因だったなと思う。

私の実況は趣味というか、活動だ。趣味と呼ぶには他人が関わりすぎているし、仕事と言うには金が関わらなすぎているから、活動と呼んでいる。活動とは、活気をもって、または積極的に働くことだそうだ。活気や積極性が大切なのであれば、そこに心の問題が絡むのも当然のことなのかもしれない。

10年やっても気付かないことはあるし、10年やったから自分が変化して気付けることもある。そういえばもうすぐ活動12年だ。干支が周るぞ。いつまで私は自分を20代だと偽り続ける必要があるんだろう。これもコンプレックスか?いや、年齢で勘ぐられるのがめんどくさいので20代ということにしているだけだ。

あ、そうだ。12年やって実況内で変えようとしていることがあるんだ。今度はそれを書こうかな。ではまた。

 

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