まるっとまったりまろやかに

ゲームの感想、考察、実況プレイ動画のこと。日記も。

アローラの岩技はどうして消えた?

一年以上前からポケモンUSの実況プレイ動画を投稿している。このたび無事にポニ島の大試練を突破することが出来た。

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最初のしまキング・ハラさんとのバトルは半年前くらいの気持ちなのだけど、動画を投稿した日付を確認すると 2020/12/18 と書いてあった。1年と3ヶ月かかったのか。

ハプゥさんは強かった。しかし戦いやすくもあったと思う。

確かに草や水への対策はしていたように思うが、自分たちの技が効かないであろう飛行への対策、つまり岩技を誰も撃ってこなかった。

実はこれは少しだけ予想していたことだった。なので実は、相手の岩技への対策を何も考えずに挑んでいた。それで予想が当たり、勝った。

どうやら第7世代のトレーナーさんたちは、むやみに岩技を採用することはないようなのだ。統計を取ったわけではなく、感覚的な話なのだけど。

私はポケモンを実況プレイして10年以上経つが、一番岩技に悩まされたのは多分第5世代、BWやBW2のころだったと思う。今作はそれほど悩んでいない。

例えば格闘タイプ。USにはキテルグマゴーリキーなど、いろんな格闘ポケモンが登場する。しかし彼らが岩技を使ってきたのは少しだけだ。カイリキーなんかはクロスチョップで虫ポケモンを攻撃してくる。

しかしこれがBWだと、岩雪崩にストーンエッジをバゴバゴ撃ってくる。四天王のゲンブさんなんて4匹全員が岩技覚えてるからな。

繰り返すが、これはあくまで私の感想というか感覚の話だ。実際のデータとかはサッパリ分からない。分かる方いたら教えて欲しい。

しかし分からないなりに考えることは出来る。

ということで、なぜUSのシナリオでは岩技を沢山撃たれないように感じるのか。格闘タイプのポケモンを例に挙げながら、いくつかの理由を考えた。

①技が増えた

ポケモンが覚えられる技は年々追加されるばかりだ。

例えば格闘タイプなら、インファイトを覚えられるポケモンはほんの一握りだっただろうが、それ以外にも強力な格闘技はある。世代が変わるごとにそれらを覚えられるようになったはずだ。

もちろん格闘技だけではないだろう。様々な補助技も増えた。

弱点をつくために岩技に頼らずとも、高いダメージを出せるようになったり、より効果的な戦略を展開できるようになったから、岩技を覚えさせていないのではないか。

②複合ポケモンが増えた

USMだと今の所ケケンカニジャラランガキテルグマナゲツケサルが新たに追加された格闘タイプだ。殆ど複合タイプのポケモンだ。

タイプ一致を狙うなら、格闘技以外にそれぞれ氷・ドラゴン・ノーマル技を覚えさせるだろう。

いずれも飛行に等倍以上のダメージを与えられる。となれば岩技に頼る必要性は薄くなるのではないか。

(なお単色のナゲツケサルを育ててみたが、彼は自力でインファイトを覚えるんだな。変わった変化技や補助技(エレキネットなど!)も覚えるので、岩技を覚えさせる必要性が薄いと感じた)

③フェアリーの追加

BWの頃には無かった新タイプ。格闘に効果バツグンだ。今までよりも1タイプ増えて3タイプにバツグンをとられてしまう。岩技を覚えさせておけば安泰!とはならなくなった。

フェアリーにバツグンを取れるのは鋼・毒。このうち殆どの格闘タイプが採用できるのは毒技だろう。なら、どの技を覚えさせるかを選ばなければいけない。

この選択肢のおかげ(せい?)で、岩技を採用することが減ったのではないか。

もちろん格闘・岩・毒の3つを覚えておかせるポケモンもいる。砂浜で戦えるルチャブル辺りがいい例だ。逆に、これくらいしかいないのだ。あのヌシジャラランガでさえ岩技を覚えていなかった(覚えていたら詰んでいたかも)

ただ……私が使用するポケモンは虫ポケばかり。つまり毒技は等倍だ。となれば格闘タイプは毒技を使う機会があってもいいはず。でも実際はそれほどでも無かった。

つまり毒・岩どちらも覚えていない格闘タイプが多かったのかもしれない。これは次の④にも関係することだ。

レベルデザインとして

試練やキャプテン、しまキングたちとバトルをしていると、これらは本当によく考えて戦略を組んでいると思う。それでいて攻略法というか、抜け穴も用意してくれている。

その抜け穴の一つとして「格闘タイプに対してあまり岩技を採用させない」と、意図的に行っているのかもしれない。

すこし嫌な言い方になるが……シナリオ中にいる殆どのポケモントレーナーたちは、プレイヤーに勝つ必要はない。

勝たなければいけないのはプレイヤー達の方であり、クリア後のバトル○○に待ってくれている奴らだ。

つまり、アローラのトレーナーの勝率を無理に上げなくていい。よって使い勝手のいい岩技を覚えさせなくなった、のかもしれない。

先程挙げた試練や強敵達はたしかに強いが、それ以外のトレーナーたちはあまり強くないなと感じている。(高速スピンしか使ってこないスターミーに、火炎玉を大切に握っているフーディンなどが印象深い)

これらトレーナー間の差が、岩技の採用率に影響を与えているのではないかと思う。

そういえば、第5世代の頃はポケモンに対する期待と対戦への需要がかなり高まっていたと聞いている。

シナリオ攻略の方の難易度もグッと上げるために、イッシュのトレーナーのポケモンたちにも無理やり岩技などを覚えさせていたのではないだろうか。

その開発側の意識が、世代が変化することで今の方向性に変わっていったのかもしれない。

まとめ

これくらいだろうか。今書いた理由のどれかが、あるいはどれもが、または全く別の理由で、岩技は使われなくなったのかもしれない。

今は格闘タイプを中心に考えたが、これを地面タイプや他の技に置き換えてもいいと思う。

正直に言うと、私は今の世代の格闘タイプの方が好きだ。

虫ポケを見るなり岩技を撃ってくるのは強さとしてどうこうと言うより、単純につまらない。

一様に岩技を撃つだけ。それって格闘タイプじゃなくても出来ることだ。格闘タイプらしい戦い方も、そのポケモン独自のものも、そこには何もない。

踏んだら確実にひっかかる落とし穴のような、単調な仕掛けだ。そしてそれを越える方法もカンタンだ。踏まないこと。

ポケモンで言えば「岩技を撃たれる前に飛行技で倒す」だけだ。カンタンではあるが、楽しさがない。

相手がどんな技を覚えているか、どんなバトルをするのかを知るためにシナリオ攻略を楽しんでいるのに、先手を取って一撃で倒す、だなんて味気がなさすぎる。

BWのバトルが楽しくなかったとは全く思っていない。それぞれの良さがあると思う。

しかし、自分のタイプの技を一切撃たずに最適解だけを狙ってくるのは、今の私にとっては”良さ”にはならない。

世代が増すごとにポケモンたちの個性が細分化されているように思う。昔からいたゴーリキーオコリザルですら、以前の彼らとは違うし、第7世代のポケモンとも全然違う。

もちろんその個性が強さに直接つながるかは分からない。しかし別に強くなくてもいいのだ。シナリオ攻略なんだから。

そういう部分を味わうことが出来るのは、やはりシナリオならではだと思う。開発者達の今後ますますの活躍と成長を願わずにはいられない。

トレーナーパス(おわりに)

ところで私は、ハプゥさんに勝った時に「ついに全ての大試練を突破したぞー!」という達成感を得なかった。

そして思い返してみると、イブキさんやウルップさんなど、いわゆる最後のジムリーダーと戦って勝ったときも、全てのジムを突破したことで得られる喜びの感情は、少なかったと思う。

それは、まだリーグが待っていると知っていたからだ。登山だって頂上に登ったら達成感はあるだろうけど、途中の6合目だったらそんなに…って感じだろう?

しかし、8つ並んだジムバッジを眺めた時に初めて「ここまで来たんだなぁ」と感慨深くなったものだ。バッジを磨いたり、叩いたりしながらな。

US実況ではそれがない。いや、大試練を突破した時に貰えるスタンプはあるのだけど、トレーナーパスにはまだまだ空きがあるようなのだ。

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まだ5/15。カプの形なのかな。

この空きは、リーグを突破したら埋まるのだろうか。もしそうでなければ、虫ポケモンの足あとでも押しておこう。ではまた。

 

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