半年前から、Amazon MusicのMyディスカバリーの記録をしていた。毎週選曲が変わるプレイリストの中身を、記録し続けたのだ。
それを今回でやめることにする。打ち切りだ。
はじめに
打ち切る前に、気づいたことや分かったことを今日は書く。
Myディスカバリーや記録について詳しく知りたい人は下の記事を読んでくれ。
ブログとしては5月くらいまでしか記事を残していないが、今日まで毎週欠かさずMyディスカバリーの曲を聴いてはメモを取っていた。
半年ほど続けて、これ以上は面白いこともないだろうし、目的も果たせたと思うのでやめることにする。
では記録してみて分かったことを書く。私の文を読んで絶対そんなことはない!その記録はおかしい!と思った方は、ぜひご一報ください。
(以下Amazon musicをAmazonと書くことがある。)
選曲には条件がある
Amazon musicはキーワードを絞って曲をプレイリストにまとめ、それをユーザーにおすすめする。レコメンドというやつか。
それは楽曲の雰囲気であったり、ジャンルであったり。特定のグループや人物に関する楽曲をまとめたりもする。
ステーションというのもある。終わりのないプレイリストのようなものだ。
で。Myディスカバリーには、それらプレイリストとステーションに選ばれた曲が、入ることはなかった。
他のプレイリストならばこうはならない。人気のアーティストは複数のプレイリストに選曲されているものだ。しかしMyディスカバリーは違う。
毎週選ばれるどの曲も、今まで聴いたことは無かった。これはMyディスカバリーの特徴の一つなんだと思う。
しかしそれは、知名度が低かったり今人気のない楽曲はMyディスカバリーに入りやすいとも言える。
Amazon musicでは約200万曲も聴けるらしいが、人気がなければ検索しない限り人の耳に入ることがないのか。
手っ取り早く人気の曲だけ聴けるプレイリストは便利だなとは思うけど、反面つまらないなとも思う。知ってる曲を聴くためにプレイリストを聴くのか?そして、知らない曲を知るために検索なんて出来ないよな…
同じアルバム曲が選ばれやすい
Myディスカバリーがどういうものかは上に書いた。私の好みの曲が選ばれやすい、ということらしい。
実際に記録をつけてみると、好みの曲が入ったアルバム内の、別の曲が選ばれやすいことが分かった。
この仕様には困った。私がMyディスカバリーを聴くのは、自分の知らない曲を知りたいからだ。好きなものの幅を広げたい、また未知への興味からである。
しかし同アルバム内の曲を選ばれては"発見"する楽しみが損なわれてしまう。
好きな楽曲の入ったアルバムを聴くなんてことは自分で勝手にやる。
「あなたのために選びました!」と言いながら、昨日私が買った服の色違いを持ってきてどうする。
さっきも少し書いたが、 知名度が高かったり流行している曲はMyディスカバリーには選ばれない。
となると、Myディスカバリーを聴いているだけでは、多くの人間が耳にするであろう流行曲を聴けない。
QUEENやスピッツを聴いたことがない人だって勿論いる。その人がチェリーを初めて聴いて感動するかもしれない。また違った体験をするかもしれない。
それが出来ないという点でも発見の機会を失っているなと思う。
選ばれにくいジャンルがある
実は記録している間に試したことがある。1週間ずっと特定のジャンルの曲を聞き続けたら、選択される曲のジャンルに偏りが現れるのではないだろうかと。
まず聴き続けたのはSEGAのソニックシリーズのサントラだ。体にも良いのでよく聴いているが、今回は1週間ずっとソニックだ。
1週間試した次週の、Myディスカバリーの選曲は、全然ゲームと関係ないものになった。Amazonよ、キミは何を参考にしたんだ。
別の週も試した。やはり選曲に大きな偏りはない。しかし映画ジョーカーで使用された楽曲か選ばれていた。サントラ繋がりか?
他にもK-popを聴きまくる週、インストの週なども設けたが、どちらもその週の選曲に偏りは見られなかった。
試験中に何故か1曲は選ばれるのが、80`sよりもずっと昔のロック。一度たりともフルで聴いておらず、お気に入りも入れたことがないのに。
そもそもMyディスカバリーは私が気に入った曲が入ったアルバムからも、選曲することが多々あっただろう。なのになぜソニックのサントラから1度も選ばないのだ?
沢山聴いているから好みだと思わないのなら、どうやって好みを把握するのだ?
このことから考えた。
Myディスカバリーでは私の好みとAmazonの好みを掛け合わせたものが選ばれている可能性があるな。
ソニックならサントラ、サントラならジョーカーだろ。ゲーム?好きじゃないね。
またソニック?あー今回は寂しい感じなのね、じゃあそんな感じのポップスねハイ。
もうそうとしか思えない。謎で誰得の選曲なのだ。
まとめ
では自分の気持ちをまとめる。Myディスカバリーは一言で言えば、つまらないものだった。
好きなジャンルでもない曲と、知ってるアルバムの曲を選んでくる。そんなアンバランスな選曲のプレイリストを聴きたいと思えない。
推測だが、Myディスカバリーで視聴した回数も「ユーザーがその楽曲を聴いた回数」に含めているんじゃなかろうか。
だから毎週の選曲が大幅には変わらず、同アルバム内からばかり選ばれてしまうのではないか。
毎度選曲される古い曲も謎のボサノバコンピレーションアルバムもジャケ絵ビガビガ輝くMIXも、Myディスカバリーでしか聴いたことがないから。
なのに毎週と言っていいほど選曲される。多分そうなんじゃないか。だとしたら何のためのMyディスカバリーなのか分からない。
「キミこれ食べてたから好きでしょ!」と言って、先日無理やり押し付けてきた珍味をまた渡してきてるのと一緒だ。それでよく「人の好みに合わせて」と言えるな?
あえてハズしてくるわけでも、趣味を当てに行ってるわけでもない。あまりにも機械的すぎる。それはつまらないと思われても仕方ないのかなと思う。
Amazonくんはいつもそうだ…自分たちでゲームを使った時もそうだった…人が拵えた美味しいところだけ摘もうとして、美味しいところ以外がガバガバになって失敗する…昔話の意地悪爺さんポジションだ。
ただ、記録をするという試み自体は大大大成功だった。
記録をしようと思うとちゃんと聴く気になる。その楽曲のアルバムのこと、アーティストのことを知る気になる。
少し気になったアーティストを検索しMVを見たり他の楽曲に触れたりして、音楽を浪費せずに一度自分で受け止める機会が生まれた。これは私としては嬉しい。
また、Myディスカバリーで知って好きになったアーティストもいる。HONNEやTrixなどがそうだ。
こういう、私の世界には関わりはなかったけれど一部界隈ではハチャメチャに有名だったり好かれてたりする曲を知りたかったんだ。ありがとうAmazon。
そして、普段何気なく通過している自分の当たり前を記録するのは結構面白いことも分かった。
Myディスカバリー自体はつまらないのだけれど、記録することで分かることがあるのが面白いというか。記録することで別の楽しみが生まれたりする。
とはいえ、これ以上記録したことはここには書かないつもりだ。ブログの新着記事がMyディスカバリーの記録一色になるとさすがに何のブログかわからなくなる。
ではまた。